欧米両ツアーでのダブル賞金王を目指す若き世界No.1ローリー・マキロイ（北アイルランド）が、ノーボギーの完璧なゴルフで優勝を射程圏内にとらえている。

　舞台を上海に移して行われている欧州ツアーのBMWマスターズ（中国、レイク・マラレンGC）は現地時間26日、第2ラウンドの競技を終了。ライダーカップ出場メンバーを含め世界ランクトップ5のうち4人が出場するエリートフィールドでもマキロイの存在感は抜群。この日も安定したプレーで7バーディを量産して通算12アンダーまでスコアを伸ばし、単独トップのピーター・ハンソン（スウェーデン／通算14アンダー）に2打差の単独2位に浮上した。

　2日目を終え二桁アンダーはハンソンとマキロイの2人だけ。通算9アンダー単独3位にロバート・カールソン（スウェーデン）がつけたが、初日のトーナメントリーダーであるジェイミー・ドナルドソン（ウェールズ）はスコアを2つ落とし、通算8アンダーでジャスティン・ローズ（英）、シェーン・ロウリー（アイルランド）、アレクサンダー・ノレン（スウェーデン）と並び4位タイに後退した。

　また世界ランク3位のルーク・ドナルド（英）は通算7アンダー8位タイ、同ランク4位のリー・ウェストウッド（英）はホセ・マリア・オラサバル（スペイン）、イアン・ポルター（英）らとともに通算5アンダー21位タイで2日目の競技を終えている。

　米ツアーの賞金王をすでに確定させているマキロイにとって、次なるターゲットは「欧州ツアーでも賞金王になって昨年のルーク（ドナルド）の偉業を再現をすること」。現在ヨーロッパでも賞金レースのトップを走っているが、2位のローズとの差はおよそ4,500万円。高額賞金大会が続くシーズン終盤なら1試合で逆転の可能性もある。「最後まで全力で駆け抜けるよ」とマキロイは欧米ダブル賞金王を目指し、残り2日目、頂点を目指す戦いに挑む。