日本勢唯一出場の宮里藍が今季3勝目に向け絶好の滑り出しを切った。

　米女子ツアーのアジアシリーズ第2戦、LPGAハナバンク選手権が現地時間19日、韓国の仁川国際空港にほど近いスカイ72GCオーシャンCを舞台に開幕。初日の宮里は好調なパットを武器に7バーディ、1ボギーの6アンダー66をマークし、単独首位発進のスーザン・ピーターセン（ノルウェー）に3打差の3位タイにつけた。

　米女子ツアーでは珍しい3日間54ホールの短期決戦。初日の出遅れは何としても避けたいところ。そんな中どちらかといえばスロースターターの宮里は出だし3連続バーディで波に乗り前半を4アンダー32で折り返す。後半に入ると我慢のゴルフが続いたが上がり2ホールは満を持して連続バーディを奪い3位タイまで順位を上げた。

　ノーボギーの9アンダー63と爆発し単独首位に立ったピーターセンはコースこそ違うものの、2007年大会のチャンピオン。今季はまだ優勝がないがこの日はショット、パットともに絶好調で本大会の18ホールのトーナメントレコードをマークした。

「先週（サイム・ダービーLPGAマレーシア）も64をマークしているし最近は爆発的なスコアが出そうな手応えを感じています。今シーズンはあまり良い成績を残せていませんが、ここからが私にとって勝負のとき。このまま調子を上げて行きたい」と相性の良い韓国で復活をアピールするつもりだ。

　その他、8アンダー64をマークしたカリン・ヨディン（スウェーデン）が単独2位。宮里と同じ3位タイにアザハラ・ムニョス（スペイン）、リュウ・ソヨン（韓）らが並び、上がり3ホール連続バーディを奪ったディフェンディング・チャンピオンのヤニ・ツェン（台）が5アンダー67で単独8位とまずまずのスタートを切っている。

　また前週優勝のインビー・パーク（韓）は2アンダー70でチェ・ナヨン（韓）と並び24位タイとやや出遅れた。