南半球に舞台を移した欧州ツアーの戦いを、アルハンドロ・カニサレス（スペイン）とマイケル・ヘンドリー（ニュージーランド）の2人が引っ張っている。

　ISPSハンダ・パース・インターナショナル第1ラウンド（現地時間18日／豪、レイクカリニーアップCC）は、地元オセアニア勢にイキのいい欧州勢が加わる大激戦。中でも首位タイのカニサレスには、今季ツアー最終戦のDPワールドツアー選手権 ドバイ（現地時間11月22?25日／UAE、フメイラー・ゴルフ・エステイツ）に出場するため、結果を出さなければいけないという事情があった。

　現在の賞金ランキングは70位。最終戦に出るためには60位以内に入らねばならず、実力者たちが少なめの今大会は大きなチャンス。「今は70位だから、このままならこの大会か、その次がシーズン最後の試合になる。（そうならないために）いい結果が必要だ。優勝できれば色々な事がうまくいくんだけど」とこの日は7バーディ、ノーボギーのラウンド。7アンダー65を叩き出しており、残り3日間を全力で戦う。

　一方のヘンドリーは8バーディ、1ボギー。前日のプロアマでも「65」で回っており、このコースには自信を持っている。「ここではドライバーさえいい場所においておけば、ウェッジでチャンスにつけられる。ラッキーなことに、今日はそれがうまくいった」と、ニヤリ。初優勝に向けて自然体で挑む。

　首位に1打差の単独3位にエミリアーノ・グリッロ（アルゼンチン）、さらに1打差の4位タイにはポール・ケイシー（英）がつけている。

　その他の主な選手は、チャール・シュワーツェル（南ア）、エドアルド・モリナリ（伊）の2人が1アンダー71で29位タイ、地元で欧州ツアー4勝目を狙うブレット・ランフォード（豪）は2オーバー74で79位タイと出遅れた。