ディフェンディング・チャンピオンのチェ・ナヨン（韓）が盤石なゴルフでリードを広げる中、日本勢も十分優勝を狙える位置をキープした。

　米女子ツアーのアジアシリーズ初戦、サイム・ダービーLPGAマレーシア（マレーシア、クアラルンプールG＆CC）は現地時間12日に第2ラウンドの競技を終了。降雨による中断を挟んだ初日とは打って変わり、快晴微風と絶好のコンディションに恵まれたこの日、首位タイからスタートしたチェが6バーディ、2ボギーの4アンダー67をマーク。通算10アンダーまでスコアを伸ばし、単独トップの座を守った。

　2打差の単独2位にバックナインで5連続バーディを奪い、6アンダー65と爆発したルーキーのシドニー・ミシェルズ（米）がつけ、この日コースレコードの7アンダー64を叩き出したスーザン・ピーターセン（ノルウェー）が、通算7アンダーで前日の39位タイから3位タイに急浮上。ピーターセンと同じ3位タイに宮里美香と上田桃子に加え、15番でホールインワンをマークしたルーキーのリゼット・サラス（米）が並んだ。さらに通算6アンダー7位タイにポーラ・クリーマー（米）、リンジー・ライト（豪）、カリー・ウェブ（豪）らがつける展開。

　初日3位タイの好発進を切った美香は「前半はセカンドショットが冴えて、ほとんどのホールでバーディチャンスだった」と4つのバーディを奪い、一時は首位のチェに並びかけた。しかし後半に入ると10番、11番で連続ボギー。12番パー5のバーディで悪い流れを断ち切ったかに思われたが、16番のセカンドショットを左に曲げ、深いラフに入れてしまう。4打目でピンに寄せたもののパーパットが入らずボギー。「バックナインは難しい距離を残す場面が多かった」と前半と後半では別人のような内容で2アンダー69止まり。通算7アンダーで首位を走るチェに3打差をつけられた。

　また上田は12番までに5つのバーディ（1ボギー）を奪ったものの、その後は惜しいパットの連続で我慢のゴルフを強いられ4アンダー67。美香と並ぶ3位タイで2日目の競技を終了した。今季はまだトップ10入りがないだけに、2日目までの好調な流れを最後まで保ちたいところだ。

　もう1人の日本勢、宮里藍はスコアを伸ばせそうで伸ばせず3バーディ、1ボギーの2アンダー69でホールアウト。通算5アンダーで初日の8位タイから12位タイに後退したが、最終18番で明日に繋がるバーディを決めているだけに3日目以降のチャージに期待出来そうだ。