ライダーカップ出場メンバーたちが足踏みする中、ブランデン・グレイス（南ア）が、欧州ツアーレコードを叩き出して単独首位に立った。

　ゴルフの聖地、スコットランドのセントアンドリュース オールドC（＝SA）、カーヌスティー（＝C）、キングスバーンズ（＝KB）の3コースを舞台にプロアマ形式で行われる欧州ツアー、アルフレッド ダンヒル・リンクス選手権は現地時間4日、第1ラウンドの競技を終了。キングスバーンズをプレーしたグレイスは、上がり5ホールで連続バーディを奪うなどコースレコードとなる12アンダー60で、ビクトル・ドゥブイソン（仏／SA）に2打差をつけてリーダーボードの一番上に名を連ねた。

　40年の欧州ツアー史上15人目となる最少スコアの60は、2003年大会王者のリー・ウェストウッド（英）が出したコースレコードの『62』を2打上回る記録。「59が出せるプレーだったし、キャディーにそう言った。18番でいいティーショットを打った時には、本当に出せそうだと思ったんだけど。でも、これまでで最高のラウンドだった」と満面の笑みを見せたグレイス。今季欧州ツアーで3勝を挙げている24歳は、ビッグイベントでの4勝目に向けて好発進を切った。

　先週の欧米決戦、ライダーカップで逆転勝利を飾った欧州チームの面々は、揃ってお疲れ気味の初日となった。名誉を賭けた戦いで勝利を決めたヒーローのマーティン・カイマー（独／C）が2アンダー70で58位タイと何とか踏ん張っているが、他の2人は大きく出遅れた。ピーター・ハンソン（スウェーデン／C）がイーブンパー72で108位タイ、ポール・ローリー（スコットランド／C）は3オーバー75で152位タイ。

　その他の主な選手は、ルイス・ウーストハウゼン（南ア／C）、マッテオ・マナセロ（伊／SA）、パドレイ・ハリントン（アイルランド／C）が1アンダー71で76位タイ。アーニー・エルス（南ア／C）、ミゲール・A・ヒメネス（スペイン／SA）が1オーバー73で127位タイ、チャール・シュワーツェル（南ア／C）が3オーバー75で152位タイと苦しいスタートとなった。