初優勝の余韻が残る中、宮里美香がさっそく2勝目を狙っている。

　先週のセーフウェイ・クラシックで、激戦を制して待望の米女子ツアー初優勝を飾ったばかりの美香が次に挑むのは、現地時間23日開幕の同ツアー、CNカナディアン女子オープン（カナダ、ザ・バンクーバーGC）。予選ラウンドから全米女子オープン覇者のチェ・ナヨン（韓）、17歳のレクシー・トンプソン（米）の2人と同じ組になり目玉選手として扱われている。優勝までの道のりは長かったが、その分何度も優勝争いは経験しており、実力はしっかりと培われている。

　安定したショット、思い切りのいいパットに自信が加わり、いまや怖いものなし。周囲からも一目置かれる存在だけに、一気に2週連続Vに向けてターゲットを絞っている。

　もちろん、エースの宮里藍、米本土初優勝を狙う上田桃子、ルーキーの金子絢香の3人も参戦。美香の勝利に刺激を受けて全力でプレーする。

　一方、前週単独11位で約2か月のスランプから復調の兆しを見せたヤニ・ツェン（台）は、この機を逃すまいとやる気満々だ。「本当に価値のあるものだと感じています。先週は5アンダー（第2ラウンドのスコア）で回ることが出来た。5アンダーでこんなにうれしかったことはないです」と、笑顔を絶やさず、自信を取り戻した。5年間でツアー通算15勝を挙げているロレックスランキング（女子世界ランキング）No.1の女王が、再び強さを取り戻せるかどうか。こちらからも目が離せない。

　他にステイシー・ルイス（米）、スーザン・ピーターセン（ノルウェー）、ポーラ・クリーマー（米）、モーガン・プレセル（米）、シャンシャン・フェン（中）、クリスティー・カー（米）、ミッシェル・ウィー（米）らも出場し、激戦を繰り広げる。