悲願の米女子ツアー初優勝を狙う宮里美香が首位タイの好発進を切った。

　現地時間17日に開幕したセーフウェイ・クラシック第1ラウンド（オレゴン州、パンプキン・リッジGC）。美香は中盤4連続バーディを奪う好調なゴルフで8バーディ、1ボギーの7アンダー65をマーク。ルーキーのシドニー・ミシェルズ（米）と首位の座を分け合った。

　6月以降、出場6試合でベスト10を外したのは1試合だけ。毎週のように優勝争いに顔を出している美香だが、最終日の詰めが甘く米ツアー初Vには手が届いていない。この日も18ホール中パーオンを外したのは1ホールだけと相変わらずショットの精度は抜群。3日間の短期決戦でスタートダッシュに成功した今、好調なショットにパットが噛み合えば今度こそ念願の初勝利に手が届きそうだ。

　美香以外の日本勢は、上田桃子が5バーディ、2ボギーの3アンダー69で回り17位タイからのスタート。前週予選落ちの雪辱を期す宮里藍は3バーディ、1ボギーの2アンダー70にスコアをまとめ、復活の手がかりを模索している女王ヤニ・ツェン（台）、17歳のレクシー・トンプソン（米）らと並び28位タイにつけた。しかしルーキーの金子絢香は6オーバー78を叩き121位タイと大きく出遅れている。

　その他上位陣は、トップタイの2人に1打差の3位タイにインビー・パーク（韓）、クリスティー・カー（米）、ポーナノン・パットラム（タイ）の3人。2打差の6位タイに2週連続優勝を狙うリュウ・ソヨン（韓）、ブリタニー・リンシコム（米）らがつけている。

　ちなみに美香とともに首位タイ発進のミシェルズはこの日マークした7アンダー65がキャリアベスト。UCLA（カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校）を卒業しプロ転向して間もない24歳は「両親が観に来てくれた試合で良いプレーが出来て最高です！」と興奮を隠せなかった。