補欠のルーキー、D.アーンストが劇的逆転V! 石川50位タイ
2013年5月6日(月)午前10:14
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最後の最後に滑り込み出場したルーキーのデレク・アーンスト(米)がフィル・ミケルソン(米)ら強豪を倒し、記念すべき米ツアー初優勝を飾った。
米男子ツアーのウェルズファーゴ選手権は現地時間5日、ノースカロライナ州、クエールハローCを舞台に最終ラウンドの競技を終了。雨と風、そして寒さが重なり難コースがさらに難易度を増したこの日、首位に2打差の4位タイからスタートしたアーンストが、4バーディ、2ボギーの2アンダー70にスコアをまとめ、通算8アンダーでデビッド・リン(英)とともに首位タイでホールアウト。雨が激しさを増す中行われたプレーオフ1ホール目(18番パー4)、セカンドショットを5メートル弱に寄せたアーンストに対し、リンはパーセーブに失敗。22歳のアーンストが逆転で栄冠に輝いた。
当初、アーンストには今大会の出場権がなくオルタネート(補欠)の4番目だったため、下部ツアーのウェブ・ドットコム・ツアーに出場を予定していた。ところが大会直前に今大会に出場できるとの連絡が入り、滑り込みで繰り上げ出場した今大会で思わぬ幸運が待っていた。
首位と1打差で迎えた本戦の最終18番。ツアー屈指の難易度を誇る名物ホールで、残り192ヤードのセカンドショットを1.2メートルにぴたりと寄せバーディを奪ってプレーオフの権利を手中に収めたアーンスト。「とにかく出来る限りカップに寄せることを考えた」というこの1打(セカンドショット)が、彼をチャンピオンに押し上げた。
一方、トップタイからスタートし今季2勝目が期待されたフィル・ミケルソン(米)は上がり3ホールで2つのボギーを叩きV逸。通算7アンダー単独3位に終わり、「試合の主導権を握っていると感じていただけに、最後の数ホールでチャンスを逃したことは残念だ」と表情を曇らせた。
通算6アンダー4位タイにリー・ウェストウッド(英)とロバート・カールソン(スウェーデン)らが入ったが、復活Vを狙ったローリー・マキロイ(北アイルランド)は1つスコアを落とし、通算5アンダー10位タイに終わった。
また石川遼は1バーディ、3ボギーの2オーバー74と崩れ、通算3オーバー50位タイで4日間の競技を終了した。