またしても宮里美香の米女子ツアー初優勝はお預けとなった。

　同ツアーのジェイミー・ファー・トレド・クラシック（オハイオ州、ハイランド・メドーズGC）は現地時間12日、最終ラウンドの競技を終了。この日首位タイからスタートした昨年の全米女子オープンチャンピオン、リュウ・ソヨン（韓）が中盤6連続バーディをマークするなど9バーディ、ノーボギーの9アンダー62と爆発。通算20アンダーまでスコアを伸ばし、後続に7打差をつけ圧勝を飾った。

「すべてのパットが入るような気がした。自信を持って（パットが）打てた」と言うリュウは最終日も18ホールを26パットに収め圧巻のスコアをマーク。前日のインタビューでは「このコースは噛み合うと61や62というスコアが出ます。最終日も誰かがそういった爆発的スコアを出して来るでしょう。（首位タイでも）気は抜けません」と語っていたが、当の本人が62を叩き出して笑いが止まらなかった。

　そのリュウに1打差の5位タイから逆転を狙った宮里だったが、出だしの1番でいきなりボギーを叩いて出遅れると、前半はバーディなしの2オーバー36。チャンスをものに出来ないまま我慢のゴルフが続き、ようやくこの日の初バーディが来たのが15番になってから。上がり4ホールで2つバーディを奪ってイーブンパー71にスコアを戻したものの、通算10アンダーは勝ったリュウに10ストローク及ばず7位タイに終わった。

　ただひとり別格のゴルフで優勝をもぎ取ったリュウに7打差の単独2位には、最終日に5アンダー66をマークしたアンジェラ・スタンフォード（米／通算13アンダー）が入り、通算12アンダー3位タイにインビー・パーク（韓）とシェラ・チョイ（韓）の2人。2年ぶりの優勝を狙った申智愛はスコアを1つ落とし、通算10アンダーで宮里と同じ7位タイに甘んじた。

　宮里以外の日本勢は3バーディ、2ボギーの1アンダー70をマークした上田桃子が通算1アンダーで前日より12ランクアップの45位タイで終戦。金子絢香はスコアを1つ落とし通算3オーバー65位タイで4日間の競技を終了した。

　尚、宮里藍、片平光紀は決勝ラウンド進出を逃している。