宮里美香のアメリカ初優勝の瞬間が近づいて来た。

　米女子ツアーのジェイミー・ファー・トレド・クラシック（オハイオ州、ハイランド・メドーズGC）は現地時間11日、第3ラウンドの競技を終了。初日から上位争いを繰り広げている宮里はこの日、出だし直後の1番、2番連続ボギーでつまずいたが、その後4バーディを奪って2アンダー69をマーク。通算10アンダーとし首位タイグループに1打差の5位タイの好位置をキープした。

　前日の降雨でコースコンディションが変化し「下が柔らかくなってアジャストするのが大変だった」と言う選手が続出する中、通算11アンダーの首位タイグループを形成したのは全員が韓国勢。昨年から未勝利が続いている申智愛の他、キム・インキョン、セオ・ヒーキョン、リュウ・ソヨンの4人が並び、1打差の5位タイに宮里、前日のトーナメントリーダー、シェラ・チョイ（韓）、インビー・パーク（韓）が並び、強力な韓国包囲網を宮里がどうかいくぐって初勝利をつかむかに注目が集まっている。

　宮里以外の日本勢は、上田桃子が4バーディ、4ボギーのイーブンパー71にスコアをまとめ、通算イーブンパー57位タイ。ルーキーの金子絢香はこの日スコアを4つ落とし、通算2オーバーで前日の32位タイから67位タイに大きく順位を下げている。

　尚、宮里藍は今季2度目の予選落ちを喫し、片平光紀も決勝ラウンド進出を逃している。