前日まで上位をキープしていた宮里藍がバーディを1つも奪えず優勝戦線から脱落した。

　米女子ツアーのキングスミル選手権が現地時間4日、バージニア州のキングスミル・リゾート リバーCを舞台に第3ラウンドの競技を終了。7位タイからスタートした宮里は5ボギーを叩いてシーズンワーストとなる5オーバー（76）と崩れ、通算1オーバー33位タイへ大きく順位を下げた。

　前日は前半3ボギーを叩きながら後半4つのバーディを奪い返し「徐々にグリーン上での感覚が合ってきた」と手応えを口にした宮里だったが、この日はまさかのノーバーディ。前日までチャンスを量産していたショットは精彩を欠き、グリーン上でも苦戦しリーダーボードをズルズルと後退した。しかしこのままでは終わるわけにはいかない。優勝争いのプレッシャーがない分、最終日はのびのびしたプレーで盛り返したいものだ。

　その他の日本勢2人もこの日は苦戦。有村智恵は3つバーディを奪ったもののボギーを5つ叩いて2オーバー73。通算4オーバーは51位タイと、前日と順位に変動なし。またカットラインぎりぎりで決勝ラウンド進出を決めた上田桃子も6ボギー（1バーディ）の乱調で5オーバー76の大叩き。通算8オーバーとして前日の63位タイから72位タイに後退した。

　一方、優勝戦線は実力者がひしめく展開となっている。通算10アンダーで単独トップに浮上したのは、この日5アンダー66の好スコアをマークしたクリスティ・カー（米）。2打差の2位タイにLPGAロッテ選手権で優勝を飾っているスーザン・ピーターセン（ノルウェー）とロレックスランキング（女子世界ランキング）1位奪還を目指すステイシー・ルイス（米）が並び、通算7アンダー単独4位にアンジェラ・スタンフォード（米）が続いている。

　また、前日までトップを走った17歳のアリヤ・ジュタヌガーン（タイ）はムービングデーに2つスコアを落とし通算5アンダー6位タイに後退。同じく6位タイには現在ロレックスランキング1位のインビー・パーク（韓）がつけている。