悲願のアメリカ初優勝を狙う宮里美香が夢に向かって前進する中、日本のエース宮里藍が今季2度目の予選落ちを喫した。

　米女子ツアーのジェイミー・ファー・トレド・クラシック（オハイオ州、ハイランド・メドーズGC）は現地時間10日、第2ラウンドの競技を終了。初日、首位に2打差の2位タイ発進を切った美香はこの日3つボギーを叩いたものの、3連続を含む6バーディを奪って3アンダー68をマーク。通算8アンダーまでスコアを伸ばし、単独トップのシェラ・チョイ（韓）に1打差の2位タイにつけ、ツアー初Vに向け絶好のポジションをキープした。

「前半は我慢のゴルフでしたが、後半攻めることができました。ショットも良かったけれど、パットが上手く打てました」と好調を維持した2日目のラウンドを振り返った美香。午後になって風が強くなったが「沖縄育ちだから風は好き。それほど気にならなかった」と涼しい顔。だが「（10番スタートの）最終9番は寄せワンを狙ったのですがボギーになってしまいとても悔しい」と表情を曇らせる場面も。

　肝心の優勝争いに関しては「良い位置にいるので残り2日がとても楽しみです。難しいコンディションになりそうなので忍耐力が必要。もっと集中して攻め続けたいと思います」とトロフィをかき抱く自らの姿をイメージしている。難コンディションになるほど実力を発揮するタイプなだけに、週末の戦いが大いに楽しみだ。

　一方、初日72位タイと出遅れていた藍はこの日も頼みのパットが決まらず3バーディ、3ボギー、1ダブルボギーの2オーバー73と崩れ、通算2オーバー94位タイで今季2度目の予選敗退。日本勢では藍の他に片平光紀が1バーディ、10ボギーの9オーバー80と崩れ、通算12オーバー140位タイで決勝ラウンド進出を逃したが、ルーキーの金子絢香は通算2アンダー32位タイで予選をクリア。上田桃子も2つスコアを落としながらカットラインぎりぎりの通算イーブンパー65位タイで予選突破を果たしている。

　その他上位陣は、美香と並ぶ2位タイにインビー・パーク（韓）とセオ・ヒーキョン（韓）がつけ、5位タイまでの8人中5人を韓国勢が占める展開。尚、ここのところ不調が続いているヤニ・ツェン（台）は通算1オーバー75位タイで決勝ラウンド進出を逃している。