石川、次につながる25位タイ 優勝はP.リード
2014年1月20日(月)午後0:02
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石川遼が手応え十分で2014年米本土初戦を終えた。
米男子ツアーのヒューマナ・チャレンジは現地時間19日、ホストコースのPGAウエスト・パーマーC(カリフォルニア州)を舞台に最終ラウンドを終了。首位のパトリック・リード(米)に15打差の通算17アンダー34位タイと逆転優勝は難しくなっていた石川だったが、最終日は次につながるゴルフを展開した。
2番パー5で第3打を1メートルに寄せてこの日最初のバーディを奪った石川は、その後も4番、8番とバーディチャンスにつけたものの、いずれもショートして決めきれない。それでも11番パー5でピン奥6メートルに2オンしてバーディ、13番ではグリーン右のラフからチップインバーディ、14番パー5でも1打伸ばしてノーボギーの5アンダー67でフィニッシュ。初日の「66」に次ぐスコアをマークして通算17アンダー25位タイで大会を終えた。
2014年初戦のソニー・オープン・イン・ハワイで予選落ちし、急遽出場を決めた大会で新しいドライバーのフェアウェイキープ率が4日間で77.78%。パーオン率も81.94%というショットの好調さに笑みもこぼれた。今一つ決まらないパッティングにストレスがたまったかと思いきや、本人は「ラインに乗っていたし、4日間で一番しっくりしていた」と好感触でコースをあとにしているだけに、今後が楽しみなツアー2年目となった。
一方、優勝争いは、前日54ホールのツアー最少記録の通算27アンダーまでスコアを伸ばし、この日後続に7打差をつけて単独首位でスタートしたリードが、72ホールの記録も更新するかと思われたが、思わぬ展開となった。
2番バーディで幸先の良いスタートを切ったリードだったが、5番をボギーとすると出入りの激しいゴルフが続く。スコアを1つしか伸ばせずにバックナインに突入してからも、10番ボギー、11番バーディ、12番ボギーと出たり入ったりする内容に苦しんだ。
通算17アンダー7位タイでスタートしたライアン・パーマー(米)、通算15アンダー15位タイでスタートしたザック・ジョンソン(米)の激しい追い上げを受けながらも忍耐強くラウンドを続けるリード。起死回生のプレーを見せたのが15番パー3だ。グリーン右のラフにキャリーしたティーショットが、良いキックを見せてピンから5メートルにオン。ラインを見事に読み切ってバーディを奪い、力強いガッツポーズとともに自信満々の表情がよみがえった。
大詰めでの値千金のバーディが効いて通算28アンダー。単独2位のパーマーに2打差、3位タイのジョンソン、ジャスティン・レナード(米)に3打差をつけて昨季のウィンダム選手権以来のツアー2勝目を飾った。
妊娠中のジャスティン夫人と勝利の抱擁を交わした23歳のリード。シーズンはまたいだものの、たった9試合で2勝を挙げてフェデックスカップポイントランキングでも8位に上昇し、笑いが止まらなかった。
その他の主な選手は、キーガン・ブラッドリー(米)が通算19アンダー18位タイ、ウェブ・シンプソン(米)が通算18アンダー23位タイ。今季好調のハリス・イングリッシュ(米)、リッキー・ファウラー(米)が通算16アンダー33位タイでフィニッシュし、デービス・ラブIII(米)が通算13アンダー58位タイで大会を終えている。