崖っぷちの日本勢が意地を見せた。

　米男子ツアーのギン・シュール・メール・クラシック at テソロはフロリダ州ポート・セントルーシー、テソロCを舞台に現地時間の26日、日没サスペンデッドとなった第1ラウンドの続きと第2ラウンドを行ったが、進行が遅れ2日連続の順延となった。

　暫定トップタイは初日と変わらずボブ・エステス（米）とトミー・アーマーIII（米）の2人で通算14アンダー。1打差の暫定3位に、2日間ノーボギーの快調なゴルフを続けているダニエル・チョプラ（スウェーデン）が続き、通算10アンダー暫定4位タイにショーン・オヘア（米）他。

　この日、爆発力を発揮したのが丸山大輔だった。トーナメントリーダーのエステスをして、「距離が長くてタフなコース」と言わしめたテソロCで、ノーボギーの7アンダー66をマーク。通算9アンダーまでスコアを伸ばし、第1ラウンド終了時点の31位タイから一気に単独7位（暫定）に浮上した。

　第1ラウンドは15番パー4で『8』を叩くトラブルでスコアを伸ばせなかったが、第2ラウンドは持ち前の正確なショットにパットが噛み合い、上がり5ホール連続バーディの猛攻。あれよあれよという間にリーダーボードを駆け上がった。現在賞金ランク154位と来季のシード権（上位125位まで）には手が届いていない。今大会を含め残り試合はわずかに『2』と依然として状況は厳しいが、丸山（大）にできることはただ1つ。無心でバーディラッシュをかけることだ。

　また初日6位タイの好スタートを切った今田竜二は4バーディ、2ボギーの2アンダー71と今ひとつスコアを伸ばし切れなかったが、通算7アンダー暫定12位タイに踏み止まった。丸山茂樹も10ホール終了時点で3つスコアを伸ばし通算7アンダー。今田と同じ暫定12位タイにつけている。ツアー通算3勝の丸山（茂）がこの時期シードを確定できていないのは初めての体験。今大会で現状の賞金ランク137位から圏内に滑り込むためには、相当上位に食い込まなければならない。サバイバルレースを乗り切って一気にシードを決めたいところだが…。決勝ラウンドでの日本勢のプレーに期待したい。