フランセスコ・モリナリ（伊）が5連続バーディを含む猛攻で、全英オープンの前哨戦アバディーン・アセット・マネジメント・スコティッシュ・オープン第1ラウンド（現地時間12日／スコットランド、キャッスル・スチュワートGL）を引っ張った。

　40年の歴史を持つ伝統あるトーナメント。その舞台でモリナリはノーボギーの10バーディを奪う猛攻を見せた。欧州ツアー最少スコアは『60』とあって、上がり3ホールに期待が集まったものの、結局スコアカード通りに終わって10アンダー62。単独2位のアルハンドロ・カニサレス（スペイン）に2打差の単独首位に立った。

　これまで全英オープンに8回出場しているモリナリだが、予選通過はわずかに1回と決してリンクスは得意ではなかった。初めて11年前にリンクスでプレーした時のことは鮮明に覚えており「セントアンドリュースに住んでいたんだけど、ものすごく風の強い日で、オールドCで89を叩いたんだ」と苦笑するモリナリ。最終ホールをバーディとしてかろうじて90は逃れたが、それでも「それまでとは全く違うゴルフを見た気がした」と当時を振り返った。

　この日の好スコアの鍵はパッティングが握っていた。「転がりが良くなって、グリーン上で自信を感じることができた」と次週に迫った全英オープン（現地時間19?22日／英国、ロイヤルリザム＆セントアンズGC）を前に胸を張っていた。

　その他上位陣は、7アンダー65の3位タイにソレン・ケルドセン（デンマーク）とラファエル・ジャクリン（仏）がつける展開。また、世界ランクNo.1のルーク・ドナルド（英）とマーティン・カイマー（独）の実力者2人が5アンダー67で12位タイにつけている。

　一方、一昨年の全英オープン王者ルイス・ウーストハウゼン（南ア）、メジャー3勝のパドレイ・ハリントン（アイルランド）、19歳のマッテオ・マナセロ（伊）は3アンダー69で41位タイ。メジャー3勝のアーニー・エルス（南ア）は2アンダー70で61位タイ、フィル・ミケルソン（米）は1オーバー73で123位タイと出遅れている。（STATS-AP）