豪州勢対決は明暗分かれる 石川は出遅れ
2013年6月28日(金)午前9:36
- この記事のキーワード
注目の豪州勢直接対決は明暗が分かれた。
米男子ツアーのAT&Tナショナルは現地時間27日、メリーランド州のコングレッショナルCCを舞台に第1ラウンドの競技を終了。世界ランキングNo.1のタイガー・ウッズ(米)がヒジの故障のため、全米オープン覇者のジャスティン・ローズ(英)が疲労でそれぞれ欠場を余儀なくされる中、マスターズ王者のアダム・スコット、メジャーで毎回優勝争いに顔を出すジェイソン・デイ、マーク・リーシュマンの豪州勢3人組がファンを呼び寄せた。
ここで気を吐いたのがデイだ。4バーディ、3ボギーと粘って1アンダー70。単独首位のロベルト・カストロ(米)と4打差の13位タイにつけた。右手首には包帯を巻き、2位タイとなった全米オープンでの苦闘を思わせる姿だったが「ラフは毛羽立っているけど、ここは(全米オープン舞台の)メリオンじゃないからね」と笑ったデイ。手首も「アップヒルのライとバンカーショット時のインパクトで痛いだけ」と笑顔すらのぞかせ、優勝へと突き進む。
対照的にメジャー王者のスコットは苦しんだ。アイアンショットには切れがあり、パーオン率83.33%だったにもかかわらず、パットが入らず1バーディ、3ボギー。2オーバー73で60位タイと出遅れたのだ。それでも、2011年には全米オープンの舞台ともなったコングレッショナルCCあって上位のスコアはさほど伸びておらず、混戦が予想される。それだけに、スコットの巻き返しに期待が集まっている。
カストロに2打差の2位タイには、ビリー・ホースヘル(米)、バド・コーリー(米)、グラハム・デラート(カナダ)。その後をジム・フューリック(米)、ブラント・スネデカー(米)らが2アンダー69の5位タイで追いかけている。1アンダー70の13位タイにはデイの他、ビジェイ・シン(フィジー)、ビル・ハース(米)、アンヘル・カブレラ(アルゼンチン)らがおり、残り3日間も目の離せない戦いが続きそうだ。スコット、デイと同組でプレーしたリーシュマンは、4オーバー75で101位タイと出遅れた。
一方、国内男子ツアーの日本ゴルフツアー選手権 Shishido Hillsからとんぼ返りで出場した石川遼は、2バーディ、2ボギー、1ダブルボギーで2オーバー73。スコットらと並ぶ60位タイに甘んじている。