次週に迫った米男子ツアーの“準メジャー”ザ・プレーヤーズ選手権（現地時間5月9?12日／フロリダ州、TPCソーグラス）を前に、同ツアーのウェルズファーゴ選手権（現地2?5日／ノースカロライナ州、クエールハローC）で実力者たちが激突する。

　シーズン最初のメジャーにしてゴルフの“祭典”マスターズはアダム・スコット（豪）の優勝で幕を下ろし、メジャー第2戦の全米オープン（現地6月13?16日／ペンシルベニア州、メリオンGC）まではまだ1か月以上ある状況。その間を縫うようにして行われるのがツアーフラッグシップ大会のザ・プレーヤーズ選手権である。賞金総額も950万ドル（約9億2,300万円）と高額なことから同大会に照準も合わせる選手も多く、これに向けての最終調整の場として選手たちが集うのがウェルズファーゴ選手権というわけだ。

　今大会最も注目したいのが、今季未勝利で元世界ランキングNo.1のローリー・マキロイ（北アイルランド）。昨季の全米プロゴルフ選手権でメジャー2勝目を挙げNo.1の座についたものの、クラブ契約を一新したこともあって今季は低迷している。ようやく復調の兆しが見えてきているだけに今大会で完全復活といきたいところだ。

　マキロイと同組には、昨季マスターズ覇者のブッバ・ワトソン（米）とメジャー2勝のアンヘル・カブレラ（アルゼンチン）の2人が同居する注目のペアリングとなった。ワトソンは2009年大会で2位タイ、カブレラは10年大会（09、10年当時はクエールハロー選手権）で単独3位といずれも大会との相性も悪くない。特にカブレラは先日のマスターズでもプレーオフでスコットに敗れたものの、単独2位と健在で3人が互いを刺激し合いながらプレーする姿に期待したい。

　また、ディフェンディング・チャンピオンのリッキー・ファウラー（米）、フィル・ミケルソン（米）、ザック・ジョンソン（米）、ルーカス・グローバー（米）、リー・ウェストウッド（英）、ウェブ・シンプソン（米）、ビル・ハース（米）らの実力者たちも参戦。日本勢では石川遼が出場を予定している。シーズンはすでに折り返しを迎えておりそろそろ結果が欲しいところ。一打一打に集中して焦らずじっくりとプレーしながらも上位に食い込んで欲しいところだ。