前週地元開催のアイリッシュ・オープンで予選落ちを喫したグラエム・マクドウェル（北アイルランド）が我慢のゴルフでトップタイに浮上した。

　欧州ツアーのアルストム・オープン・デ・フランスは現地時間6日、2018年のライダーカップの開催地に選ばれているフランスのル・ゴルフ・ナショナルを舞台に第3ラウンドの競技を終了。5位タイからスタートしたマクドウェルが2バーディ、1ボギーの1アンダー70にスコアをまとめ、通算5アンダーでリチャード・スターン（南ア）とともに首位の座を分け合った。

　今季マスターズで予選落ちした直後のRBCヘリテイジ（米男子ツアー）で優勝。さらに米ツアーのザ・プレーヤーズ選手権で予選落ちした直後のボルボ世界マッチプレー選手権（欧州ツアー）で優勝と、浮き沈みの激しい成績が続いているマクドウェル。予選落ちのあと優勝の方程式通りなら、前週悔しい思いをした直後の優勝の可能性が高いのだが…？

「このコースは勇気を持って攻めるとご褒美が待っている。プレーし甲斐がある。明日も今日のようなプレーが出来れば…」と今季3勝（欧米通算）に照準を合わせた。

　1打差の3位タイにリチャード・グリーン（豪）、デビッド・ハウエル（英）らが続いたが、ベテランのトーマス・ビヨーン（デンマーク）はスコアを3つ落とし通算2アンダーで前日の2位タイから8位タイに後退。前日のトーナメントリーダー、ファブリツィオ・ザノッテイ（パラグアイ）は7オーバー78の乱調で通算1オーバー27位タイに急降下している。

　また2日目にスコアを崩したマーティン・カイマー（独）が通算イーブンパーまでスコアを戻し、イアン・ポルター（英）、ミゲール・A・ヒメネス（スペイン）らと並ぶ19位タイに順位を上げたが、ルーク・ドナルド（英）はスコアを伸ばせず通算2オーバー33位タイ、世界ランク5位のマット・クーチャー（米）も通算5オーバー52位タイに低迷している。