宮里美香がノーボギーの完璧なゴルフで悲願のアメリカ初Vを狙える位置に浮上した。

　現地時間30日に行われた米女子ツアーのウォルマートNWアーカンソー選手権（アーカンソー州、ピナクルCC）第2ラウンド、この日19位タイからスタートした美香が6バーディ、ノーボギーで回り6アンダー65の好スコアをマーク。通算7アンダーまでスコアを伸ばし、単独首位の座をキープしたルーキーのベロニカ・フェリベール（ベネズエラ）に4打差ながら2位タイの好位置に急浮上した。

　例年9月に行われていた同大会だが、今年開催時期が繰り上がったことで選手たちは40度近い猛暑の中、精神力を試される戦いに挑むこととなっている。沖縄出身の美香にとっても暑いことには変わりないが、前週試合を休んでリフレッシュしたばかりとあって気力、体力ともに十分。特にティーショットはこの2日間でフェアウェイを外したのはわずか1ホールと抜群の冴えを見せている。この日もノーボギーの安定したゴルフで首位を走るフェリベールとは4打差あるが相手は経験の少ないルーキー。ツアー4年目の美香が経験を活かし落ち着いたプレーで序盤から差を詰めていけば勝機は必ずあるはずだ。

　また2日連続3アンダー68をマークし通算6アンダーで4位タイの好位置をキープした宮里藍も逆転での今季2勝目が狙えそうだ。予選落ちした前週に不調だったパットを今週、立て直した藍にももちろんチャンスは残されている。

　その他の日本勢は、上田桃子が上がり3ホールをイーグル、バーディ、バーディで締めくくり3アンダー68をマーク。通算4アンダー14位タイとまずまずのポジションをキープしたが、マンデー予選を突破して本戦出場のチャンスをつかみ初日9位タイの好発進を切っていた櫻井有希はショットに苦しみ4バーディを奪いながらボギー4つ、ダブルボギー1つを叩いて2オーバー73。通算イーブンパーの51位タイへ大きく順位を下げている。

　ルーキーの金子絢香は1オーバー72とスコアを伸ばせず通算5オーバー100位タイで予選落ち。野村敏京も5オーバー76の乱調で通算6オーバー。前日の55位タイから115位タイに後退し決勝ラウンド進出を逃した。

　尚、ディフェンディング・チャンピオンのヤニ・ツェン（台）も通算5オーバー100位タイで予選落ち。5月まではベスト10を外したことがなかったツェンだが、6月以降は12位タイ、59位タイ、予選落ちと調子を崩している。