ベネズエラ出身の無名の美人プロ、ベロニカ・フェリベールがキャリア初の単独トップに立つ中、日本のエース・宮里藍、マンデー予選を通過して本戦出場権を得た櫻井有希が好スタートを切った。

　現地時間29日に開幕した米女子ツアーのウォルマートNWアーカンソー選手権（アーカンソー州、ピナクルCC）第1ラウンド。ウェグマンズLPGA選手権チャンピオンのシャンシャン・フェン（中）を抑え、翌30日に27歳の誕生日を迎えるフェリベールが6アンダー65の好スコアをマークしトーナメントをリードした。

「お寿司を食べるのが趣味」と言うフェリベールは地元ベネズエラのジュニアタイトルを総なめにした後、南カリフォルニア大学のゴルフチームで活躍。2009年にプロ転向後は主にミニツアーで転戦しており、今季メジャーツアーデビューを飾ったものの未だ出番がなく今大会も欠場者が出たためウェイティングの繰り上がりによる出場だった。

「ショットの調子が良かったです。グリーンを1つしか外していないし、賢いプレーが出来ました。トーナメントでトップに立つのが夢だったのでとても興奮しています。楽しくて仕方ありません」と声を弾ませたフェリベール。果たしてビギナーズラックを活かせるか注目だ。

　その他上位陣は、1打差の単独2位にフェンが続き、2打差の3位タイに前週プレーオフで喫した惜敗の雪辱を期すインビー・パーク（韓）、カリーン・イシャー（仏）、M.J.ハー（韓）がつけている。

　日本勢は前週予選落ちの宮里が出だし直後の2番パー5でボギーを先行させたものの、直後の3番でバーディを奪って流れをつかみ、6番、11番、12番をバーディとして3アンダー68をマーク。3日間トーナメントに出遅れは禁物だが、スロースターターの宮里にしては上出来の6位タイと上々のポジションを確保した。

　またマンデー予選会に挑戦しわずか2つしかない本戦出場切符をもぎ取った櫻井も健闘。4バーディ、2ボギーの2アンダー69で回り、アザハラ・ムニョス（スペイン）、ジェシカ・コルダ（米）らと並ぶ9位タイの好発進を切った。

　2週間ぶりの登場となる宮里美香は5バーディ、4ボギーと出入りの激しいゴルフながら1アンダー70にスコアをまとめ、上田桃子と同じ19位タイからのスタート。野村敏京は1オーバー72で55位タイ、金子絢香は4オーバー75を叩き110位タイと大きく出遅れている。