宮里藍の今季2勝目へ向けた大会初日は、12ホールで水入りとなった。

　米女子ツアーの新規トーナメント、マニュライフ・フィナンシャルLPGAクラシック第1ラウンド（現地時間21日／カナダ、グレー・サイロGC）は、雷のためサスペンデッドとなり、72人がホールアウトできなかった。

　暫定ながら単独首位に立ったのは、8アンダー63をマークしたサンドラ・チャンキジャ（米）。後半に4番から5連続バーディを奪うなど、暫定2位タイのシャンシャン・フェン（中／18ホール終了）、アンナ・ノルドクビスト（スウェーデン／13ホール終了時点）に3打差をつけ好発進を切った。

「今日は良い感じでボールを打てている。フェアウェイをミスしたのはほんの数ホール。ショットはすごくいいので、いいストロークが必要なだけだった」と胸を張るルーキー。昨年、下部のシメトラツアーで11試合をプレーしベストフィニッシュが5位タイの23歳が、初優勝に向かって突き進む。

　もちろん、2週前のウェグマンズLPGA選手権で中国人初のメジャー制覇を果たしたフェンや、ノルドクビスト、さらに1打差の暫定4位タイにスーザン・ピーターセン（ノルウェー／18ホール終了）ら実力者たちも名を連ねる今大会は、まだまだ第1ラウンドも途中で、この先どうなるかわからず油断は禁物だ。

　日本のエース宮里藍は10番からスタートして、15番、3番で2つのボギーを叩き2オーバーとしたところでサスペンデッド。暫定87位タイで第1ラウンドの競技は中断となってしまった。12ホールで23パットと、グリーン上は今ひとつだが、再開後の残り6ホールでまずは上位陣との差を詰めたいところだ。

　その他、アレクシス・トンプソン（米／12ホール終了時点）、ポーラ・クリーマー（米／12ホール終了時点）が首位と6打差の暫定12位タイ、上田桃子（12ホール終了時点）、モーガン・プレセル（米／13ホール終了時点）、ミッシェル・ウィー（米／18ホール終了）がさらに1打差で暫定24位タイ。宮里と一緒に回ったステイシー・ルイス（米／12ホール終了時点）も6ホールを残して1オーバーでプレーし、暫定65位タイといいところが出せていない。

　他の日本勢は、金子絢香が9ホールを終えて宮里と並ぶ暫定87位タイ、片平みつきが7ホールを終えて3オーバーの暫定102位タイといずれも苦しい初日となっている。