ビジェイ・シン（フィジー）が実力を見せつけた。

　現地時間27日に行われたカナディアン・オープン（カナダ、オンタリオ、アングス・グレンGC）第2ラウンド、初日18位タイにつけたシンが6アンダー65と爆発し、通算9アンダーでスティーブ・アラン（豪）、ジョン・マリンガー（米）の首位タイの2人に1打差の3位タイへ浮上した。

「コースは難しくないが、ピンがスロープの上に切ってあって、なかなか難しかった」と言いながらも3連続を含む7つのバーディを奪って上位につけたシン。前週パトレイ・ハリントン（アイルランド）が全英オープンを制したことで世界ランクを抜かれ、7位に後退したが、ポーカーフェースは崩さない。「ベストを尽くせば結果はついてくる」と言うビッグネームが優勝の二文字を目指し、目の色を変えている。

　一方、シード入りのためにも、フィールドが手薄な今大会で賞金を稼いでおきたい日本勢は両丸山が健闘。初日18位タイにつけた丸山大輔はノーボギーの2アンダー69にスコアをまとめ、通算5アンダーで20位タイ。丸山茂樹も5バーディ、1ボギー、1ダブルボギーの2アンダー69で回り、通算4アンダーで前日の35位タイから27位タイに順位を上げ、決勝ラウンドでさらなる躍進を誓った。

　その他、世界ランク3位のジム・フューリック（米）が通算7アンダー7位タイ。初日トップのハンター・マハン（米）はスコアを3つ落とし、通算6アンダー11位タイに順位を下げた。地元・カナダで一番人気のマイク・ウィアーは通算1アンダーの65位タイ。ぎりぎりで予選突破を決めた。