ブッバ・ワトソン（米）が、帝王ジャック・ニクラウス（米）がホストを務める米男子ツアーのザ・メモリアル・トーナメント（現地時間5月31日?6月2日／オハイオ州、ミュアフィールド・ビレッジGC）に5試合ぶりに姿を見せた。

　4月のマスターズでメジャー制覇を達成して以来、ワトソンの人生は大きく変わった。メジャー王者としてコース外でも多忙な毎日を送るようになっただけでなく、マスターズ直前に迎えた養子の父として、自宅に帰ってもこれまでとは違う毎日を送ることになったのだ。

「ザ・プレーヤーズ（選手権）の週は、1年で最高の週のうちのひとつだ。でも僕の頭の中には今、妻と息子と過ごすことしかないんだ」と、ツアーのフラッグシップ大会であるザ・プレーヤーズ選手権まで欠場したワトソン。マスターズ後にプレーしたのは、4月末のチューリッヒ・クラシック・オブ・ニューオリンズのみ。久々の大会で、マスターズ王者としての実力を発揮することが出来るのかに注目が集まる。

　ルーク・ドナルド（英）とローリー・マキロイ（北アイルランド）の世界ランクNo.1争いも、先週の欧州ツアーから米ツアーに舞台を移して展開される。先週のBMW PGA選手権で連覇してNo.1の座を奪い取ったドナルドと、同大会で予選落ちを喫したマキロイは予選ラウンドを同じ組でプレーするだけに、どんな展開になるのか初日から目が離せない。

　その他、タイガー・ウッズ（米）、フィル・ミケルソン（米）、リッキー・ファウラー（米）、チャール・シュワーツェル（南ア）、キーガン・ブラッドリー（米）らトッププレーヤーたちも揃って参戦。帝王からの祝福が待つ勝利を目指す。

　日本勢では石川遼と今田竜二が出場。大会初参戦となる石川は、これまでにも招待はされていたが出場できず、大会前にニクラウスから「よく来てくれた」と声をかけられたという。米ツアー5連戦の2戦目、帝王の見守る中でのプレーに意欲を燃やしている。