ルーク・ドナルド（英）が史上3人目の連覇を達成するとともに世界ランク1位返り咲きを決めた。

　4日間通して9万5,000人のギャラリーが集まった欧州ツアーのフラッグシップトーナメント、BMW PGA選手権（英国、ウェントワースC）は現地時間27日、最終ラウンドの競技を行い、前日トップに浮上したドナルドが4アンダー68をマーク。後続に4ストロークの大差をつける通算15アンダーで逃げ切りニック・ファルド（英）、コリン・モンゴメリー（スコットランド）に続く史上3人目の偉業（大会2連覇）を成し遂げた。

　立ち上がりはややもたつき、4番でボギーを叩いたところでジャスティン・ローズ（英）に並ばれる場面もあったが、6番、7番の連続バーディで突き放すと、そこからは後続に1度も影を踏ませない横綱相撲。4打差の圧勝に本人は「大きな達成感を感じている。ヨーロッパで一番大きな大会でキャリア初の連覇を達成することが出来たなんて本当に感無量。プレッシャーもあったけれど、スウィングも良かったし一週間を通してパットも好調だった」と満面の笑みを浮かべた。

　世界No.1争いを繰り広げている相手のローリー・マキロイ（北アイルランド）が予選落ちしたため、今週8位以内に入れば世界ランク1位に返り咲くところだったが、優勝という願ってもいない形で再びNo.1の座を奪還したドナルド。次なるミッションは？と尋ねられると「もちろんメジャー獲り」と即答。まだメジャーで優勝のないドナルドは「毎年少しずつタイトルに近づいている実感がある。それに今回の優勝でメジャー制覇に向け大きな自信をつかんだ」と、現地時間6月14日からカリフォルニア州サンフランシスコで開催される全米オープンに照準を合わせた。

　その他上位陣は、通算11アンダー2位タイにローズとポール・ローリー（スコットランド）が入り、通算8アンダー単独4位にピーター・ローリー（アイルランド）、通算7アンダー単独5位にブランデン・グレイス（南ア）が食い込んだ。前日4位タイに浮上したアーニー・エルス（南ア）は最終日にスコアを伸ばせず、通算5アンダーでフランセスコ・モリナリ（伊）、マルセル・シエム（独）と並ぶ7位タイに終わっている。