米女子ツアーで唯一マッチプレー形式で雌雄を決するサイベース・マッチプレー選手権は現地時間19日、ニュージャージー州のハミルトン・ファームGCを舞台に3回戦8マッチと準々決勝4マッチを行い、ロレックスランキング（女子世界ランキング）1位のヤニ・ツェン（台）が同郷対決に敗れ3回戦で姿を消す波乱が起きた。

　3回戦のツェンの相手はキャンディ・クン（台）。出だしの1番こそツェンがバーディを奪って1アップとしたが、2番以降は防戦一方。1ダウンで迎えた後半も悪い流れを断ち切ることが出来ず、結局クンが3アンド2で格上のツェンを一蹴、ベスト8進出を果たした。

「負けたのは残念だけれど、今週は全体的にピリッとしない内容だったので、負けて当然という気持ちもある。マッチプレーは大好きなのにあまりにもパットが決まらなかった」と休養明けで試合勘が最後まで戻らなかった女王は敗戦の弁を口にした。

　また、ロレックスランキング2位のナ・エン・チョイ（韓）も僅差（19ホール目で1ダウン）でモーガン・プレセル（米）に敗れ準々決勝進出ならず。これでベスト8にコマを進めた最上位シード選手は、3回戦でヨー・スヨン（韓）を下した第6シードのステイシー・ルイス（米）という展開に。しかしそのルイスも午後行われた準々決勝でアザハラ・ムニョス（スペイン）に5アンド4の大差で敗れ姿を消した。

　番狂わせ続きだった今大会、最終日の準決勝進出を決めたのはプレセル、クン、ムニョスの他、ツアー初優勝を狙うビッキー・ハースト（米）の4人。準決勝の組み合わせはハースト対クン、プレセル対ムニョスとなっており、勝った方が午後の決勝戦を戦うことになる。勝ち上がった面々はいずれも今週クラッチパット（勝負どころでのパット）を決めている選手ばかり。2日連続36ホールのサバイバルレースを制するのは果たして誰だ？

　尚、宮里藍、宮里美香の日本勢は1回戦敗退に終わっている。