米女子ツアーで唯一マッチプレー形式で雌雄を決するサイベース・マッチプレー選手権が、現地時間17日ニュージャージー州、ハミルトン・ファームGCを舞台に開幕。ロレックスランキング（女子世界ランキング）4位の宮里藍が、第61シードの伏兵相手に惜敗を喫する番狂わせが起こった。

　宮里の相手はツアー未勝利のマリアージョ・ウリベ（コロンビア）。スロースターターの宮里は序盤、相手に2番＆4番でアップを奪われ先制を許したものの、5番パー5のバーディで立ち直り10番までの6ホールであっという間に逆転に成功。2アップとして後半を優位な展開に持ち込めるかと思われたが、その矢先の14番でボギー。さらに続く15番で、相手がバーディとしてマッチイーブンに戻されると、16番パー3も痛恨のボギーとし、3ホール連取されて1ダウン。引き分けでも負けが決まる最終18番でも、相手のバーディに対して宮里はバーディならず。結局2ダウン（相手の2アップ）で格下のウリベに勝ちを譲り、無念の初戦敗退が決定した。

　もう1人の日本勢、宮里美香もナタリー・ガルビス（米）相手に前半4アップを奪いながら、11番のボギーで勢いが止まってしまう。すると、ガルビスが猛然と逆襲を開始し14番から3ホール連取で逆転。17番のバーディでマッチイーブンに戻した宮里（美）だったが、最後はガルビスが虎の子のバーディを奪って1アップ。宮里（美）は逆転で僅差のマッチを落とすことになった。

　また、この日は世界ランク3位でディフェンディング・チャンピオンのスーザン・ピーターセン（ノルウェー）が、第62シードのジョディ・エワート（英）に3アンド1で敗れる波乱も。ちなみに同1位のヤニ・ツェン（台）は、ジョン・ジャン（韓）を1アップの僅差で破り順当に2回戦進出を決め、同2位のナ・エン・チョイもグレース朴との韓国勢対決を2アップで制している。