ビッグネームが出遅れ、完全復活を目指すジョン・デイリー（米）がまずまずの滑り出しを見せた。

　欧州ツアーのスリー・アイリッシュ・オープンが、アイルランドのコラウスGCを舞台に現地時間14日開幕。一昨年のこの大会での優勝をきっかけに、一気にメジャーチャンピオンまで上り詰めた地元のヒーロー、パドレイ・ハリントン（アイルランド）は、上位がスコアを伸ばす中、2バーディ、3ボギーの1オーバー73を叩き、第1ラウンドは107位タイとまさかの出遅れ。同じ107位タイには実力者のミゲール・A・ヒメネス（スペイン）がおり、ビッグネームにとっては厳しい幕開けとなった。

　上位は1イーグル、8バーディ（1ボギー）を奪いコースレコードの9アンダー63をマークしたフランシスコ・モリナリ（イタリア）が単独トップ。1打差の2位に8アンダー64で回ったヨハン・エドフォース（スウェーデン）が続き、6アンダー66の3位タイにニック・ドハティ（英）他。ちなみにモリナリは05年に全米アマチャンピオンに輝いたエドアルド・モリナリ（イタリア）の弟で、現在26歳の伸び盛り。「リンクスでのゴルフは楽しいが、今日は特に楽しかった」と満面の笑みを浮かべた。

　一方、前週のBMWイタリアン・オープンで4日間60台をマークして2位タイに食い込み、久々にファンをわかせたデイリーは好調を維持。5バーディ、1ボギーの4アンダー68で回り、首位と5打差ながら20位タイと上々の滑り出し。アメリカで失った自信をヨーロッパで取り戻すつもりだ。

　また20歳になったばかりのローリー・マッキルロイ（北アイルランド）は、3アンダー69でリー・ウェストウッド（英）らとともに30位タイからのスタートとなっている。