日替わりでリーダーが変わる欧州ツアーのマデイラ・アイランド・オープン（ポルトガル、サント・デ・セラ）。ムービングデーに世界ランク397位の伏兵が単独トップに躍り出た。

　現地時間12日に行われた第3ラウンド。前日トップのオリバー・ウィルソン（英）がスコアを伸ばせずイーブンパー72で足踏みするなか、前半から4連続バーディの猛攻を見せたカルロス・デル モラル（スペイン）がノーボギーの9アンダー63と爆発。通算17アンダーまでスコアを伸ばして後続に3打差をつけツアー初優勝に王手をかけた。

　通算14アンダー単独2位にジョアキム・ラガーグラン（スウェーデン）が続き、通算13アンダー3位タイにウィルソンの他、ミカエル・ランドバーグ（スウェーデン）、マグナス・A・カールソン（スウェーデン）らがつけている。

　2005年から徐々にツアーに顔を出すようになった26歳のデル モラルだが、これまでに優勝はもとよりシード権すら獲ったことがない無名の存在。だがこの日はショットとパットが噛み合い6番から4連続、16番から3連続バーディを奪って一気に後続を突き放した。米男子ツアーのザ・プレーヤーズ選手権と同週開催で今大会にはビッグネームが出場していないが、デル モラルにとってはそれがかえってチャンス。残り18ホール、いかに平常心で自分のゴルフに徹することができるかが勝負の鍵となりそうだ。