64人の女子トッププレーヤーたちが、いつもとは違う形式の戦いに挑む。

　米女子ツアー、サイベース・マッチプレー選手権は、現地時間17日にニュージャージー州、ハミルトン・ファームGCを舞台に開幕。ロレックスランキング（女子世界ランキング）No.1のヤニ・ツェン（台）、同4位の宮里藍らを中心に激戦が繰り広げられる。

　ディフェンディング・チャンピオンのスーザン・ピーターセン（ノルウェー）は、昨季大会で優勝後“女子のライダーカップ”と言われるソルハイムカップでも大活躍。3勝1敗で欧州チームの勝利に大きく貢献したほどのマッチプレー巧者だ。

「マッチプレーのいいところは、リスクがより報われるところ。ストロークプレーと違ってミスショットをしても大叩きにつながるわけじゃなく、次のホールに行けばいいだけだから」と、笑顔を見せて連覇に挑む。そのピーターセンは1回戦でジョディ・エワート（英）と対戦する。

　もちろん今季すでに3勝しているツェンも負けてはいない。アマチュア時代の2005年に全米女子アマチュアパブリックリンクス選手権、ノース・アンド・サウス女子アマチュアゴルフ選手権などでマッチプレー優勝経験を持つだけに「マッチプレーは本当に大好き」と、笑顔をのぞかせる。「年に1回マッチプレーができるのは本当に素晴らしい。だって、毎ホール、1ショット1ショットすべてに集中できるから。それに毎回一人のプレーヤーに勝てばいいだけだから」と自信満々だ。

　一昨年、昨年と続けて準々決勝で敗退しているが、今年は「調子がいい。先週は試合がなかったからコーチと練習した。それに、ここ2か月トレーナーと体作りをしているので、肉体的に準備万端」と、怖いものなしで大会初優勝に挑む。まずはジョン・ジャン（韓）と対決する初戦突破を目指す。

　日本勢は、今季2勝目を狙う宮里藍、ツアー初Vを狙う宮里美香の2人が参戦する。藍はマリアージョ・ウリベ（コロンビア）、美香はナタリー・ガルビス（米）と1回戦で対戦。出場64選手の頂点を目指す。