入れ替え戦最後の戦い 石川トップ10浮上!
2013年9月29日(日)午前10:24
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石川遼がシーズン最終戦で尻上がりに調子を上げている。
米男子ツアーとウェブ・ドットコム・ツアー(下部ツアー)の入れ替え戦である“ウェブ・ドットコム・ツアー・ファイナルズ”最終戦、ウェブ・ドットコム・ツアー選手権(フロリダ州、ダイズ・バレーC)は現地時間28日、第3ラウンドの競技を終了。この日15位タイからスタートした石川は5バーディ、3ボギーの2アンダー68にスコアをまとめ、通算5アンダー10位タイに浮上。単独トップに立ったスコット・ガーディナー(豪/通算10アンダー)とは5ストロークの差はあるが、逆転可能なポジションをがっちりとキープした。
「グリーンを外すと難しいアプローチが残るので、なるべく外さないように気をつけたい」と語っていた石川の第3ラウンドのパーオン率は77.78パーセントと宣言通り高い数字を示している。それに加えてパットも好調だ。
前半は2日間ボギーとしている距離の長い8番パー4でショットを曲げてボギーを叩き、9番もアプローチを上手く寄せたが2メートル強のパーパットを外して連続ボギーを叩くなど今ひとつだったが、後半に入るとショットの切れ味が戻り10番、12番でバーディ。さらに16番パー5では2オンに成功してバーディ。バックナインで最も難易度の高い17番パー4でも4メートルのバーディパットを沈め、一気にトップ10圏内まで順位を上げた。
「全体的には悪くないのでもう少し。明日(最終日)はやるべきことを整理して、結果として何か掴んで次の試合に続けたい」と石川はすでに来月に迫った新シーズン開幕を見据えた言葉を口にした。
入れ替え戦の第2戦、第3戦でトップ10入りしてすでに来季のシード権は確保した石川だが、出来れば今週も上位に食い込み優先順位を上げたいところ。もし勝てばファイナルズ総合優勝も夢ではない。そうなれば来季は第5のメジャー、ザ・プレーヤーズ選手権への出場権が保障される。ザ・プレーヤーズ選手権は今大会が行われているダイズ・バレーCの隣り(TPCソーグラス スタジアムC)。憧れの舞台への切符をかけた戦いはいよいよ最後の18ホールを残すだけとなった。
上位陣はガーディナーに1打差の2位タイにジョー・デュラント(米)と前日のトーナメントリーダー、チェッソン・ハドリー(米)が続き、通算6アンダー6位タイにレギュラーツアー2勝のロッド・パンプリング(豪)ら。石川と同じ10位タイにはチャド・キャンベル(米)、総合優勝候補のアンドリュー・サボボダ(米)、ジョナサン・ヴェガス(ベネズエラ)らがつけている。