T.ルイス奪首! P.ユーライン、コースタイ記録『60』で急浮上
2013年9月28日(土)午後0:27
22歳のトム・ルイス(英)が単独トップに躍り出る中、24歳のピーター・ユーライン(米)があと1打で50台という完璧なゴルフで優勝戦線に浮上した。
ゴルフの聖地、スコットランドのセントアンドリュース オールドC(=SA)、カーヌスティ(=C)、キングスバーンズ(=KB)の3コースを舞台にプロアマ形式で行われる欧州ツアー、アルフレッド ダンヒル・リンクス選手権は現地時間27日、第2ラウンドの競技を終了。この日セントアンドリュース オールドCでノーボギーの7アンダー65をマークしたルイスが通算15アンダーで単独首位に立った。
1打差の単独2位に2週間前のKLMオープンに勝って波に乗るヨースト・ルーテン(オランダ/KB)が続き、2打差の3位タイにマーク・フォスター(英/SA)、トミー・フリートウッド(英/C)の他、キングスバーンズでコースレコードタイの12アンダー60と爆発したユーラインらがつける展開。
最終ホールでイーグルトライがわずかに外れてタップインバーディを奪ったユーライン。イーグルを決めていれば夢の『59』が実現するところだったが…。「イーグルなら50台だっていうのはわかっていた。途中からどこからでもパットが入り出した。17ホール目のバーディで11アンダーまで行ったところで59が頭をよぎった。冷静に見えたかもしれないけれど、心の中ではドキドキだった。自分のルーティンを守って普段と同じスウィングを心がけたんだが…届かなかったね」と50台を逃し残念そうだったが、2イーグル、8バーディ(ノーボギー)を奪いツアー史上17人目の『60』を叩き出し手応えを滲ませた。
同組で回り7アンダー65をマークしたアーニー・エルス(南ア/通算10アンダー/13位タイ)は「彼(ユーライン)があんまり飛ばすから、こっちは90くらい叩いたような気分にさせられたよ」と苦笑い。クラブメーカー大手アクシネット社の御曹司が本場のギャラリーだけでなくメジャーチャンピオンをも唸らせた。
ところでトップのルイスとユーラインはアマチュア時代から欧米で凌ぎを削ったライバル同士。ルーキーイヤーに優勝を飾ったユーラインに対し、今季のルイスは現在来季シード権(賞金ランク110位以内)圏外の155位に低迷しており、強豪が揃った今大会できっかけをつかめるかに注目が集まっている。
尚、前週シニアデビューしたビジェイ・シン(フィジー/KB)は通算イーブンパー134位タイ、セントアンドリュース オールドCで全英オープンに勝った経験を持つルイス・ウーストハウゼン(南ア/KB)は通算1アンダー125位タイの下位に低迷中。残り1ラウンドで巻き返しを計る。