前週のウェルズファーゴ選手権で念願のツアー初優勝を飾ったリッキー・ファウラー（米）が、目の覚めるようなバーディラッシュで再び優勝戦線に浮上した。

　米男子ツアーが“メジャーに準ずる大会”と位置づけ、本拠地であるTPCソーグラス（フロリダ州）を舞台に開催しているフラッグシップ大会のザ・プレーヤーズ選手権は、現地時間12日に第3ラウンドの競技を終了。首位タイからスタートしたケビン・ナ（米）がノーボギーの4アンダー68をマークし、通算12アンダーでトーナメントリーダーの座を守る中、ナに5打差の17位タイからスタートしたファウラーが7バーディ（1ボギー）の猛攻で通算9アンダーまでスコアを伸ばし、単独3位へ順位を上げた。

　難コンディションに上位が足踏みする間にファウラーは「ほぼ完璧な内容」でバーディラッシュ。最終18番こそ短いパーパットを外してボギーとしたが、それ以外はピンチにも絶妙なリカバリーでパーをセーブし、切れ味の良いショットでチャンスを広げ、好調さを伺わせるゴルフで2週連続Vを狙える位置をがっちりとキープした。

　しかし途中までトーナメントを引っ張ったのは一昨年の賞金王マット・クーチャー（米）。勝負どころの名物ホール、池に囲まれたアイランドグリーンの17番パー3でボギーを叩いてナに並ばれ、最終ホールをバーディで締めくくったナに1打差をつけられたが、通算11アンダー単独2位で最終日を迎えることとなった。

　その他、通算7アンダー4位タイにベン・カーティス（米）とザック・ジョンソン（米）がつけ、この日4アンダー68をマークしたジョナサン・べガス（ベネズエラ）が通算6アンダーで前日の30位タイから6位タイにジャンプアップしている。

　タイガー・ウッズ（米）は通算2アンダー34位タイに低迷。フィル・ミケルソン（米）はアダム・スコット（豪）、マーティン・カイマー（独）らと並び通算4アンダー14位タイ。世界ランク2位のルーク・ドナルド（英）は通算3アンダー27位タイにとどまっている。

　ちなみに同ランク1位のローリー・マキロイ（北アイルランド）は予選落ち。今田竜二も決勝ラウンド進出を逃した。