リッキー・ファウラー（米）がムービングデーに魅せてくれた。

　現地時間12日に行われた米男子ツアーの準メジャー、ザ・プレーヤーズ選手権第3ラウンド（フロリダ州、TPCソーグラス）。前週のウェルズファーゴ選手権で念願のツアー初優勝を飾ったファウラーが7バーディ、1ボギーの6アンダー66の猛攻で通算9アンダーとし、単独首位のケビン・ナ（米）に2打差の単独3位に浮上した。

　2週連続Vに向け絶好のポジションを確保したファウラー。もし勝てば1981年のレイモンド・フロイド（米）、1989年のトム・カイト（米）、2001年のタイガー・ウッズ（米）に続き、出場2試合連続Vでザ・プレーヤーズ選手権を制する4人目の選手となる。

　ファウラーは「今日はゴルフが楽しかった。最終ホールのボギーだけは余計だったけれど、それ以外は完璧と言っても良い内容だった。前半は風がもの凄く強かった中でドライバーの調子が絶妙だった。ちょっと去年（トップ5入りした）の全英オープンのことを思い出した。タフなコンディションでいかに良いショットを打てるか、いかに楽しめるかを考えていた」とこの日のラウンドを振り返った。

　実はファウラー、今大会参戦3度目の正直でようやく予選を突破した。2年前は呆気なく予選落ちし、昨年は発熱で戦える状態ではなかった。そして今回3度目の出場で優勝争いに浮上し成長を実感させた。「先週までとの違い？　PGAツアーで優勝者になったこと。そう言えるのが嬉しいね」と笑顔で語った23歳。前週つかんだ自信を胸に最終日、2週連続Vのミッションにアメリカ期待の星が挑む。