将来の世界ランクNo.1を夢見るロス・マクゴーワン（英）が、現地時間2日に開幕した欧州ツアーのエストリル・オープン・デ・ポルトガル（ポルトガル、オイタボス・デューンズ）第1ラウンドで7アンダー64を叩き出し、単独トップ発進を切った。

　2006年に全英アマ王者となり、その後プロ転向したマクゴーワン。昨年は世界ランク80位前後につけていたものの、ズルズルと順位を落として現在は164位とNo.1には程遠い。今年2月には欧州、アジア、豪州3ツアー共催のジョニー・ウォーカー・クラシックで初優勝に手が届きかけたが、アマチュアのダニー・リー（ニュージーランド）に逆転負け。欧州ツアー史上最年少優勝を許す羽目になってしまった。

「あの時は辛かった。自分にミスはないのにやられてしまったから。もちろん世界ランクNo.1になりたい気持ちは持っている。ボクらはタイガー（ウッズ／米）にプレゼントしているわけじゃないんだ。あとはどうやってなるかだけ」と勝気なところを見せたマクゴーワン。2位のマイケル・ホーイ（北アイルランド）に2打差と絶好のスタートを切った今大会は、世界ランク1位への足掛かりである優勝のビッグチャンス。残り3日、マクゴーワンが大勝負に出る。

　その他、4アンダー67の3位タイにアラステアー・フォーシス（スコットランド）、カルロス・デル・モラル（スペイン）、サイモン・ダイソン（英）の3人。ディフェンディング・チャンピオンのグレゴリー・ボーディ（仏）は、トーマス・ビヨーン（デンマーク）らと並ぶ2アンダー69の12位タイにつけている。