手術を乗り越えて優勝を決めた佐伯三貴が米国時間22日発表の最新ロレックスランキング（女子世界ランキング）で46位から41位に浮上した。

　昨季の国内女子ツアー最終戦翌日、首に急激な痛みを覚え病院に向かった佐伯。診断の結果は慢性的な蓄積疲労によるヘルニアだった。「もうゴルフができないかもしれない……」。抑えきれない不安の中、昨年末に選手生命をかけた手術を行った。最初の1か月はまともにクラブを握ることもできなかったというが、シーズン開幕と共に徐々に復調。そして迎えた今季第7戦KKT杯バンテリンレディスオープンで見事復活優勝を果たした。シーズン早々の優勝に今季は「メジャーを意識したい」とも語っており、更なる上位進出に注目だ。

　同大会の上位陣も単独2位の笠りつ子が56位から51位に、単独3位の酒井美紀が161位から141位に、4位タイの2人も馬場ゆかりが69位から66位に、吉田弓美子が94位から92位に揃って順位を上げている。

　また、米女子ツアーのLPGAロッテ選手権で優勝したスーザン・ピーターセン（ノルウェー）が6位から5位にジワリと浮上。同大会でピーターセンにプレーオフで敗れ単独2位に終わったリゼット・サラス（米）も37位から22位に、単独3位のアリヤ・ジュタヌガーン（タイ）も35位から23位へと躍進した。

　同大会6位タイで4日間の競技を終えた宮里藍は9位のまま、宮里美香も11位と変わっていない。

　1位インビー・パーク（韓）、2位ステイシー・ルイス（米）の上位2人に変動はないが、前週4位のチェ・ナヨン（韓）が3位にランクアップ。ヤニ・ツェン（台）は4位に順位を下げた。また、ピーターセンの浮上に伴い、リュウ・ソヨン（韓）が6位に後退している。