タイ出身のポーナノン・パットラムが逃げ切って優勝を飾った。

　米女子ツアーのHSBCブラジルカップ2012は、リオデジャネイロのイタンハンガGC（ブラジル）を舞台に現地時間6日、最終ラウンドの競技を終了。賞金ランキング加算外競技ではあるが、2016年にオリンピック開催を控えたブラジルで華やかに開催された36ホールの短期決戦は、ビッグネームを抑えロレックスランキング（女子世界ランキング）76位のパットラムが制した。

　この日首位タイからスタートしたパットラムは6アンダー67の快調なゴルフで後続に4ストロークの大差をつけ逃げ切りV。4打差の単独2位にこの日のベストスコア8アンダー65と爆発したエイミー・ハン（台）が入り、世界ランク10位のポーラ・クリーマー（米）とシェラ・チョイ（韓）が通算8アンダー3位タイに食い込んだ。一方、逆転Vが期待されたロレックスランク3位のスーザン・ピーターセン（ノルウェー）はイーブンパー73とスコアを伸ばせず、アンナ・ノルドクビスト（スウェーデン）、ベアトリス・リカーイ（スペイン）らと並び通算5アンダー10位タイにとどまった。

　アジアツアーで活躍する兄をキャディに従え最終ラウンドに挑んだパットラムは、前日に引き続きパットが好調。前半だけで5つのバーディを奪って後続を突き放すと、ノーボギーの危なげないゴルフで圧勝。ラウンド後は「本当に嬉しいです。自分のゴルフに集中することだけを考えていました。良いゴルフが出来てとてもハッピー！」と喜びを爆発させた。好調だったパットは兄が「ラインの読みを助けてくれたから」と二人三脚の勝利を強調。トロフィーを抱えると感慨深げに勝利の余韻に浸っていた。

　尚、1年半競技から遠ざかり地元開催の今大会を復帰戦に選んだアンジェラ・パーク（ブラジル）は通算7オーバーで出場30人中28位に終わっている。