R.ジャクリン、史上最長プレーオフ制し逆転V!
2013年4月22日(月)午前10:39
ラファエル・ジャクリン(仏)が欧州ツアー史上最長タイの9ホールに及ぶプレーオフを制し、約2年ぶりツアー通算4勝目を挙げた。
同ツアーのオープン・デ・エスパーニャ(スペイン、パラドール・デ・エル・サレル)は現地時間21日、最終ラウンドの競技を終了。最終ホールのバーディでフェリペ・アギュラー(チリ)、マクシミリアン・キーファー(独)と並ぶ通算5アンダートップタイでホールアウトしたジャクリンは、3人によるプレーオフに割って入る権利を得た。
18番パー4で行われたサドンデスは3ホール目にバーディ奪取出来なかったアギュラーがまず脱落。しかしそこからジャクリンとキーファーの2時間を超える死闘が繰り広げられることになる。両者一歩も譲らず迎えた9ホール目。いつ果てるとも知れない熾烈な戦いにピリオドを打ったのはジャクリンだった。ウェッジで放った第2打をピンそば1.5メートルに寄せ値千金のバーディ奪取。パーに終わったキーファーを下し、2011年のシチリアン・オープン以来、約2年ぶりの優勝をもぎ取った。
「クタクタだけれど、優勝出来て本当に嬉しい」と1989年のオランダオープンに並ぶツアー最長タイのプレーオフを経てトロフィーを掲げたジャクリン。「何度も悔しいパットを外したけれど、最後の最後に入ってくれた」とホッと胸をなで下ろす。実は11月に子供が生まれるそうで「前回勝ったときも妻が出産を控えていた。子供が出来ると優勝出来るみたい」と新チャンピオンはおどけて見せた。
その他上位陣では、通算4アンダー4位タイに前日のトーナメントリーダー、マーク・ウォーレン(スコットランド)の他、デビッド・ホージー(英)、ポール・ワーリング(英)らが入ったが、アクシネット社の御曹司でツアールーキーのピーター・ユーライン(米)は通算3アンダー8位タイに終わった。
地元スペイン勢では、セルヒオ・ガルシア(スペイン)が通算2アンダー12位タイに入り、同ツアーの賞金ランキングトップの座を守った。また難コンディションの最終日に3アンダー69と安定したゴルフを見せたマッテオ・マナセロ(伊)が通算1アンダーで前日の48位タイから16位タイに浮上し4日間の競技を終えている。