全英オープン王者ダレン・クラーク（北アイルランド）が、優勝トロフィーのクラレットジャグを引っさげて韓国入りした。

　クラークは現地時間26日に開幕する欧州、アジア両ツアー共催のバランタインズ選手権（韓国、ブラックストーンGC）に初出場する。クラークは、昨年の全英オープンで念願のメジャー初優勝を飾り、先頃、友人のグラエム・マクドウェル（北アイルランド）に紹介されたアリソン・キャンベルさんと再婚した。43歳の今、幸福な生活を満喫している。

　前妻のヘザーさんを2006年に乳がんで亡くし、ゴルフでも結果が出ずに苦しんだ時期を乗り越えたからこそ訪れた輝かしい現在。「（再婚してからの）2週間は特別だった。良い休みになったしね。でも、仕事に戻る時が来た」と、初めて出場する今大会への意欲をのぞかせた。

　全英王者の象徴であるクラレットジャグを披露し、メジャー王者としてのプライドを見せたのもその現われだ。ベテランの集中力と技は健在で、若い選手たちを寄せ付けない貫禄で全英以来の優勝にピタリとターゲットを絞った。

　その他に、アダム・スコット（豪）、ジェイブ・クルーガー（南ア）、イアン・ポルター（英）、ミゲール・A・ヒメネス（スペイン）ら実力者が参戦。日本勢も、アジアで戦い続ける平塚哲二、片岡大育の2人が出場する。

　また地元韓国勢も、全米プロゴルフ選手権王者のY・E・ヤンに加え、ベ・サンムン、金庚泰の日本ツアー賞金王勢を中心に強豪が勢揃い、地元優勝を狙う。