1日遅れで開幕した米女子ツアーの今季メジャー第2戦で有村智恵が好スタートを切った。

　同ツアーのウェグマンズLPGA選手権は現地時間7日、ニューヨーク州、ローカスト・ヒルCCを舞台に降雨のため順延となった第1ラウンドの競技を終了。前週のショップライトLPGAクラシックで本格参戦後初のトップ10入り（5位タイ）を果たした有村が、3バーディ、2ボギーの1アンダー71にスコアをまとめ7位タイの好発進を切った。

　例年より長く伸ばされた深いラフ、前日の雨の影響でウェットなコンディションは長い距離をさらに長く感じさせる。メジャー特有のタフなセッティングに「いかにいつも通りのルーティンで集中してプレー出来るかが大事」と語っていた有村は、その言葉通り目の前のショットに集中。ボギーを先行させながら冷静な試合運びで自らのゴルフに徹し、目標の「トップ10入り」を狙えるポジションを確保した。初日が雨でキャンセルになったため日曜日に36ホールの長丁場を強行することになっている今大会。日本勢36年ぶりのメジャー制覇に向け、ツアールーキーの有村が重責を担う。

　その他の日本勢は宮里藍が3バーディ、5ボギーの出入りの激しいゴルフで2オーバー74にとどまり32位タイからのスタート。正確なショットが珍しく不発だったがグリーン上でカバーし第2ラウンド以降に望みを繋いだ。

　またバーディを1つも奪えず4オーバー76を叩いた上原彩子が71位タイ。昨季の今大会で2位タイに食い込んだ宮里美香は1バーディ、6ボギーの5オーバー77で89位タイと出遅れ。上田桃子は7オーバー79、116位タイ、片平光紀も9オーバー81、134位タイと下位からのスタートを余儀なくされている。

　上位陣は今季ブレイク中のシェラ・チョイ（韓）が5アンダー67をマークし単独トップに立ち、1打差の2位タイに申智愛（韓）とモーガン・プレッセル（米）。3アンダー69、単独4位にブリタニー・リンシコム（米）がつけ、ジェシカ・コルダ（米）と朴セリ（韓）が2アンダー70、5位タイ。有村と同じ7位タイにレクシー・トンプソン（米）、ピュアシルク・バハマLPGAクラシックでツアー初優勝を飾ったイルヒー・リー（韓）ら9人がつける展開。

　上位の選手はこぞって「ティーショットが良かった。このコースではフェアウェイをいかにキープするかが鍵」と語っており、明日以降、日本勢にとってもティーショットがスコアメイクの鍵になりそうだ。