欧州ツアーのオープン・デ・エスパーニャは現地時間18日、スペインのパラドール・デ・エル・サレルを舞台に第1ラウンドの競技を終了。セルヒオ・ガルシア（スペイン）ら地元勢が気合十分で臨んだ大会は首位から3打差以内に40人がひしめく大混戦となっている。

　4アンダー68で首位タイを並走しているのはフェリペ・アギュラー（チリ）、ゲイリー・スタル（仏）、モルテン・マドセン（デンマーク）の3人。アギュラーは2008年インドネシアオープンで優勝経験を持っているが、スタルは昨季チャレンジツアーで2勝してレギュラーツアー出場権をつかんでおり、マドセンも昨季チャレンジツアーで賞金ランキング19位に入り今季から昇格した選手だ。

　スタルは「いいゴルフができた。リーダーボードに載るのは初めて」と笑顔。5番パー5ではチップインイーグルに迫ったマドセンも「いいラウンドだったからうれしい。チャレンジングなコンディションを楽しんだ。シーズン中ずっといいプレーができている」とこちらも満面の笑みで、5年ぶりのツアー2勝目を狙うアギュラーとの戦いを楽しみにしている。

　1打差4位タイで追走するのは地元スペインのゴンサロ・フェルナンデス-カスタノ、ロバート・ジャン・ダークセン（オランダ）ら8人。さらに1打遅れてホセ・マニュエル・ララ（スペイン）、エドアルド・モリナリ（伊）らが続いている。

　前週ゴルフの“祭典”マスターズで8位タイに入ったガルシアは、イーブンパー72でラファエル・カブレラ-ベロ（スペイン）らと並ぶ41位タイと悪くないスタートを切った。

　だが、オフのスキートレーニングで骨折し、戦線離脱していた49歳のミゲール・A・ヒメネス（スペイン）は、マスターズ2勝のライダーカップ主将ホセ・マリア・オラサバル（スペイン）、飛ばし屋アルバロ・キロス（スペイン）と共に4オーバー76で112位タイ。マッテオ・マナセロ（伊）も6オーバー78で139位タイと出遅れている。