アジアンツアー 池田6位タイで復調の兆し、優勝はS.ヘンド
2012年4月8日(日)午後7:19
- この記事のキーワード
荒天の影響で54ホールに短縮された大会で、池田勇太が復調をアピールした。
アジアンツアーのISPSハンダ・シンガポール・クラシック(シンガポール、オーキッドCC)は現地時間8日、順延となっていた第3ラウンド(54ホールに短縮されたため最終ラウンド)の競技を終了。上位がスコアを崩す中、最終ラウンドを16位タイからスタートした池田が5バーディ、1ボギーの4アンダー66をマークし、通算9アンダー6位タイに順位を上げて久々のトップ10入りを果たした。
池田は一昨年に国内ツアーで4勝を挙げ、石川遼とともに日本を背負って立つトッププロに上り詰めたものの、昨季は7月に挙げた1勝止まりでシーズン後半は「ゴルフをするのがイヤになった」と言うほど調子を落とした。しかしここにきてオフに取り組んだ練習の成果が表れ3ラウンド連続60台の安定したゴルフが甦った。今回のトップ10入りで次週開催される国内男子ツアー開幕戦、東建ホームメイトカップ(12?15日/三重県、東建多度カントリークラブ・名古屋)に弾みがついたはずだ。
一方、暫定2位タイからスタートした片岡大育は苦戦を強いられた。ボギーが先行する我慢のゴルフで2バーディ、4ボギーの2オーバー72を叩き、通算6アンダー16位タイで終戦。谷範昭も通算2オーバー69位タイの下位に沈んだ。尚、小林正則、平塚哲二、田保龍一は予選ラウンドで姿を消している。
逆転でツアー通算3勝目を飾ったのは、この日6アンダー64と爆発し通算11アンダーまでスコアを伸ばしたスコット・ヘンド(豪)。最終組より1時間も前にホールアウトし、最後までプレーオフの可能性があったが、2位に並んだデビッド・リプスキー(米)、ジャビ・コロモ(スペイン)、ミスーン・ペレラ(スリランカ)、呂偉智(台)の4人があと1打足りず通算10アンダーに終わり、すんなり優勝が決まった。
「結果を待っている間は、出かける前に妻が化粧や洋服を選ぶのをじりじりしながら待っているときのような気分だった。4週間オフを過ごした直後の復帰戦で優勝出来てこれ以上の喜びはない。努力が報われた」と勝ったヘンドは感激の面持ち。尚、前日トップに立ったシャーバン・ハッシン(マレーシア)はスコアを2つ落とし、通算7アンダー13位タイにとどまった。