米女子ツアーの今季メジャー第1戦、クラフト・ナビスコ選手権が現地時間29日、カリフォルニア州のミッション・ヒルズCCで開幕。4試合連続トップ10入りと好調を維持する宮里藍が、シーズン初優勝と悲願のメジャータイトルに挑む。

　宮里は、今季も圧倒的な強さを見せるヤニ・ツェン（台）との優勝争いに敗れてはいるものの、自分のゴルフはしっかりと出来ている。勝負どころの戦い方次第ではメジャータイトルにも手の届く位置にいるだけに、今度こそ女王を破って頂点に立ちたいところだ。

　今季5戦3勝のツェンはもちろん大本命。一昨年大会で優勝し、恒例となった18番の池へのダイビングを敢行したが「友達に良いジャンプじゃなかったと言われちゃった」とコメント。今年の大会については「もし首位に立って最終ホールを迎えられたら、どんな風にバカな動きをしてジャンプするのがいいか、多分考えられると思う。プールに飛び込むみたいね」とジョーク交じりに語ったが、勝つ気は満々のようだ。

　昨季大会では、新鋭のステイシー・ルイス（米）に3打差で敗れ悔しい思いを味わったが「良い経験になった。それまではパットを外したり、悪いショットをした後はすごくストレスを感じていた。でもあの後、自分のチームでミーティングをし、私がいかに進歩しているかを話してくれた。あれからはどうやったら試合に勝てるかが分かるようになった」と振り返った。自分を成長させてくれたという思い出深い大会で、今季4勝目へと一気に突き進む。

　そのほか、ディフェンディング・チャンピオンであるルイス、世界ランク2位のナ・エン・チョイ（韓）、同3位のスーザン・ピーターセン（ノルウェー）のほか、ポーラ・クリーマー（米）、クリスティー・カー（米）、ブリタニー・リンシコム（米）、モーガン・プレセル（米）、リュウ・ソヨン（韓）らが参戦し、今季最初のメジャー大会を盛り上げる。

　宮里（藍）以外の日本勢は、先週のキア・クラシックを体調不良で欠場した上田桃子、宮里美香、日本ツアーからの遠征となる馬場ゆかりが出場する。