第37回ライダーカップの栄えある初日初戦は、パドレイ・ハリントン（アイルランド）＆ロバート・カールソン（スウェーデン）組とフィル・ミケルソン＆アンソニー・キム（米）組が激突することになった。

　現地時間19日、いよいよその幕が切って落とされる2年に1度の欧米チーム対抗戦、ライダーカップ。今年の舞台は、目下3連敗の米国チームにとってホームとなるケンタッキー州ルイビルのバルハラGC。国の名誉と威信をかけたビッグイベントの開幕を翌日に控え、欧州チームキャプテンのニック・ファルド（英）と米国チームキャプテンのポール・エイジンガーが、初日のフォーサムマッチ（2人が1つのボールを交互に打つ）のペアリングを発表した。

　チームの先陣を切って登場するのは今季メジャー2勝を誇るハリントンと、前週のメルセデス-ベンツ選手権に勝って波に乗るカールソンの欧州チームに対し、米国チームは、エースのミケルソンとタイガー・ウッズ（米）の後継者との呼び声が高いライダーカップ初見参のキムの4人。欧州チームの2人は現在欧州ツアー賞金ランク1位、2位を独占する実力者だけに、いきなりの好カードが実現することになる。

「ハリントンと組むのはすごくやりやすい。相手は強敵だけれど、負けるわけにはいかない」と絶好調のカールソンはチームの4連覇に自信を見せる。米ツアーのフェデックスカップ・プレーオフシリーズは散々な目に終わったハリントンも「ここのところライダーカップにはいい思い出しかない」とプレーオフで溜まった鬱憤を、この短期決戦で米国チームにお返しするつもりだ。

　また第2戦ではポール・ケイシー（英）＆ヘンリック・ステンソン（スウェーデン）組がジャスティン・レナード＆ハンター・マハン（米）組と対戦。続く3戦目はイアン・ポルター＆ジャスティン・ローズの英国コンビとチャド・キャンベル＆スチュワート・シンク（米）ペアが激突し、午前中最後のフォーサム4組目ではセルヒオ・ガルシア（スペイン）＆リー・ウェストウッド（英）組が地元一番人気のケニー・ペリーとジム・フューリック（米）のベテランコンビに挑む。

「ウェストウッドとのコンビはこれまで何度も経験して、素晴らしい戦績を残している。タフなマッチになるだろうが、調子はいいし開幕が待ち切れない」とガルシアは不敵な笑みを浮かべる。

　初日の午後にはフォーボールマッチ（2人それぞれがプレーしいい方のスコアを採用）を4戦行い、最終日はシングル12マッチを行って雌雄を決するが、果たして欧州チームの4連覇はなるのか？　それともホームで戦う米国チームが一矢報いるのか？　開幕の鐘は19日の午前8時5分に鳴らされる。