女王ヤニ・ツェン（台）が盤石のゴルフで今季3勝目に王手をかけた。

　米女子ツアーのメジャー前哨戦、キア・クラシック第3ラウンド（現地時間24日、カリフォルニア、ラコスタ・リゾート＆スパ）を3バーディ、ノーボギーの69と安定したプレーで回り切り、通算12アンダーとしたツェン。2位の申智愛（韓）とは3打差の単独トップと、悠々独走態勢を確立している。

　この日は平均281.0ヤードのティーショット飛距離に加え、18ホール中15ホールでパーオンしたツェン。今季4戦中、既に2勝を挙げているロレックスランキング（女子世界ランキング）No.1の強さの前にライバルたちもやや呆れ顔。だが層の厚いツアーだけに、女王といえども最後まで油断は禁物だ。

　一方、先週のRRドネリーLPGAファウンダーズカップでツェンに1打差惜敗を喫した宮里藍は、ムービングデーに浮上を狙い10番からスタート。10、13番でボギー2つが先行。その後17番でバーディを奪ってハーフターンすると、1番から4連続バーディ。ツェンの背中が見えてきたかに思われたが続く5、8番でボギーを叩き、結局、1アンダー71でホールアウト。通算3アンダーはツェンに9打差の10位タイと、優勝争いからは取り残されたかたちとなった。

　それでも次週は今季最初のメジャー、クラフト・ナビスコ選手権（現地時間29?4月1日、カリフォルニア、ミッションヒルズCC）。最終日までしっかりプレーし、自信を深めて大一番に臨みたい。

　他主な選手ではスーザン・ピーターセン（ノルウェー）が通算2アンダー12位タイ、前週、宮里と同じくツェンに次ぐ2位タイに入ったナ・エン・チョイ（韓）が、通算1アンダー17位タイ。金子絢香は5つスコアを落として通算9オーバー71位に低迷している。