石川健闘! マスターズ自己ベスト『68』で38位タイフィニッシュ
2013年4月15日(月)午前9:14
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雨が落ちてくる前にラウンドを終えた石川遼は、ゴルフの“祭典”マスターズ(ジョージア州、オーガスタナショナルGC)5度目の挑戦、14ラウンド目にして初の60台をマークし大きく順位を上げた。
現地時間14日に行われた今季メジャー初戦の最終ラウンド。56位タイからスタートした石川は1番パー4で、ショットを曲げながら絶妙のアプローチでチップインバーディ発進を切って波に乗る。「バーディを獲ることしか考えていなかった」と果敢に攻め続けると、中盤からバーディショーの開幕だ。
9番でセカンドショットをピンそばにピタリと寄せてバーディを奪うと、10番でも第2打を至近距離に寄せスライスラインを読み切って連続バーディ。12番パー3では不運にもグリーンをヒットしたボールがバックスピンで戻りクリークにつかまってダブルボギーを叩いたが、すかさず13番パー5で2オンに成功しイーグル逃しのバーディ。14番は5メートル弱のパットを捩じ込み、15番はアプローチをしっかり寄せて3連続バーディを奪う快進撃を見せる。
その後17番はグリーン奥からのアプローチが大きくオーバーし長いパーパットを決め切れずボギーとしたが、パトロン(ギャラリー)が待ち受けるフィニッシングホールも見事バーディで締めくくり4アンダー68の好スコアをマーク。通算4オーバーまでスコアを戻し、18ランクアップの38位タイでメジャー初戦の戦いを終えた。
「10番くらいからやっと曲がるパットが決まってきた」とグリーンの読みと狙いが一致したことを打ち明けた石川は、重圧から解放されホッとした表情。「今日はピンポジションが4日間のなかで一番やさしかったので逃げずにバーディを獲りにいこうと思った。今日は攻めて行けた」と手応えを滲ませた。
米男子ツアー本格参戦1年目の今年はここまで10試合に出場し予選落ちが6度と苦しんでいる。今回の38位タイが成績的にも今季の自己ベスト。憧れの舞台でマークした自己ベストを自信に変え、これからの戦いに活かしてもらいたいものだ。