石川、辛くも予選突破! 藤田は無念の最下位
2013年4月13日(土)午前9:40
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バーディを1つも奪えない苦しいラウンドながら石川遼がカットラインぎりぎりで決勝ラウンド進出を決めた。
米男子ツアー今季メジャー初戦のマスターズは現地時間12日、ジョージア州のオーガスタナショナルGCを舞台に第2ラウンドの競技を終了。初日「今までのマスターズで一番落ち着いてプレー出来た」と23位タイにつけ、まずまずのスタートを切った石川だったが、この日は前夜の雨の影響もありグリーンの速さに対応し切れずノーバーディ、5ボギーの5オーバー77を叩き通算4オーバー55位タイに後退。ホールアウトした時点では予選突破が微妙な位置だったが、最終的に首位と10打差以内の条件に当てはまり、出場5回目にして2度目の予選通過を決めた。
出だしの1番では好調なショットでパーオンに成功したものの短いパーパットを外してボギー。「タッチが弱めだった」というパットが最後まで合わずバーディはゼロ。風が強く吹いた難しい上がり3ホールは16番がバーディチャンスを決めきれずパー。17番が3パットのボギー。18番はティーショットを右の林に打ち込み2打目は出すだけ。3打目でうまくグリーンに乗せたが2メートル弱のパーパットを決めきれず連続ボギーでフィニッシュした。
「(カットラインのことは)気にしていなかった。いいプレーをすることだけを考えた」と言う石川だが「バーディが獲れなかったのが痛い」と表情を曇らせた。だが首の皮一枚繋がったことで「(調子は)悪くないので(決勝ラウンドでは)良いプレーがしたい」と明日に向け「修正するところを修正したい」と、この日苦戦したパッティングの練習に余念がなかった。
一方、大会前のケガ(疲労骨折)の影響で準備不足だった藤田寛之は、この日も13番パー5で『9』を叩くなど乱れ、13オーバー85と大きくスコアを崩して通算20オーバー。出場93人中最下位に終わった。
尚、単独トップはこの日4アンダー68をマークしたジェイソン・デイ(豪)で通算6アンダー。デイは残り2日でオーストラリア勢初のマスターズチャンピオンを目指す。1打差の2位タイに53歳のフレッド・カプルス(米)とマーク・リーシュマン(豪)。終盤まで首位に並んでいたタイガー・ウッズ(米)は最終ホールでボギーを叩き通算3アンダー7位タイにとどまった。