米国時間27日に最新ロレックスランキング（女子世界ランキング）が発表され、19歳のジェニー・シン（韓）が34人抜きを演じた。

　先週行われた米女子ツアー今季第3戦のHSBC女子チャンピオンズ最終日は、シンを含む最終組が17番を終えたところで雷雨中断に見舞われた。その時点でシンは後続に1打のリードを奪っていたが、競技再開後の18番のティーショットを大きく曲げてしまい、初優勝目前で痛恨のダブルボギー。シンはこのダブルボギーで通算10アンダーとなり、アンジェラ・スタンフォード（米）、ナ・エン・チョイ（韓）、シャンシャン・フェン（中）の3人とプレーオフを戦った結果、サドンデス3ホール目でスタンフォードに敗れ悲願のツアー初制覇を逃した。

　しかし、トッププレーヤーたちが勢揃いした大会で2位タイに入った効果は大きく、ロレックスランクは前週までの98位から64位へ大きくランクアップ。米女子ツアー参戦2年目の今季は開幕戦のISPSハンダ・オーストラリアン女子オープンで単独7位、2戦目のホンダLPGAタイランドでも9位タイに入るなどブレイクの可能性を漂わせており、19歳の今後が楽しみだ。

　上位陣は、1位ヤニ・ツェン（台）、2位チョイ、3位スーザン・ピーターセン（ノルウェー）、4位クリスティー・カー（米）、5位ポーラ・クリーマー（米）で変動はなかった。HSBC女子チャンピオンズで4人プレーオフを制したスタンフォードは3ランクアップの14位となっている。

　日本勢は、宮里藍が9位をキープ。有村智恵は1ランクダウンの15位となり、横峯さくらは21位、宮里美香は24位で前週までと変わっていない。上田桃子は2ランクアップの49位でトップ50圏内に再浮上している。