池田が今季初Vに涙「ホントに苦しかった…」
2013年11月3日(日)午後4:17
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国内男子ツアーのマイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメントは3日、兵庫県のABCゴルフ倶楽部を舞台に最終ラウンドの競技を終了。前日のトーナメントリーダー、S・K・ホ(韓)とのプレーオフを制した池田勇太が今季初優勝を果たした。
前日1打差2位タイに後退した池田は、アウトスタートの前半を3バーディ、ノーボギーの完璧なラウンドで3アンダーでハーフターン。同組のホ、藤本佳則がスコアを伸ばせずにいる中、単独トップに再浮上する。後半も15番までに3つスコアを伸ばした池田は、一時は後続に2打差をつけて約1年ぶりの勝利をほぼ手中に収めたかに思われたが、ここから3ホールで試練が待っていた。
16番パー3はティーショットを大きく左に曲げてボールはギャラリーの方へ。ボギーやむなしという状況の中、芸術的なアプローチを見せてパーをセーブした池田だが、続く17番パー4は2打目をバンカーに入れると3打目もボールが上がり切らず、この日初のボギーを叩く。なんとか流れを取り戻したかった最終18番(パー5)も2打目を池に入れて連続ボギー。勝負は通算15アンダーで並んだホとのプレーオフにもつれ込んだ。
18番で行われたプレーオフ1ホール目、ティーショットをフェアウェイ右のバンカーに打ち込むなどグリーンに乗せるまで4打を費やしたホに対し、池田は2オンに成功。グリーンエッジからのイーグルトライはあと数センチのところで届かなかったが、続くバーディパットを決めた池田が5年連続勝利となるツアー通算11勝目を飾った。
今季は史上最年少で選手会長に就任したものの、背筋痛の影響もあり今大会が始まる前の時点で賞金ランキング42位と低迷していた池田。ラウンド後は「ホントに苦しかった。今年は勝てないと思っていたのでホントに……」と声を詰まらせた。この1勝で池田は一気に賞金ランク10位に浮上している。
通算14アンダー単独3位に最終日もギャラリーを沸かせた藤本佳則、通算11アンダー単独4位に片山晋呉。通算10アンダー単独5位に金亨成(韓)、通算9アンダー6位タイに深堀圭一郎と李尚熹(韓)が入った。