宮里藍が、舞台をシンガポールに変えて今季初優勝を狙う。

　米女子ツアーのHSBC女子チャンピオンズ（シンガポール、タナ・メラCC）が現地時間23日に開幕する。昨季までのロレックスランキング（女子世界ランキング）20位までの選手や、昨季のツアー優勝者を筆頭に、限られた選手しか出場できない“チャンピオンの中のチャンピオン”を決める大会として行われる。

　その中でも注目されているのが、ロレックスランクNo.1のヤニ・ツェン（台）とNo.9の宮里だ。先週のホンダLPGAタイランドでは激しい優勝争いの末にツェンが優勝し、宮里は1打差の単独2位に甘んじたが、2人ともシーズン序盤だというのに絶好調だ。「オフシーズンには一生懸命練習したけれど、去年と同じようにプレーできるかどうか、ものすごくプレッシャーがかかっていた」というツェンの肩の力は先週の優勝で抜けた。一方の宮里も「準備は整っている。できれば優勝したい」と言い切っており、激戦は避けられそうもない。

　ツェンはディフェンディング・チャンピオンのカリー・ウェブ（豪）、スーザン・ピーターセン（ノルウェー）と、宮里はポーラ・クリーマー（米）、ミッシェル・ウィー（米）と第1ラウンドをプレーする。

　他にロレックスランクNo.2のナ・エン・チョイ（韓）に加え、モーガン・プレセル（米）、ブリタニー・リンシコム（米）、ステイシー・ルイス（米）、申智愛（韓）らトッププレーヤーが集結。藍以外の日本勢は、前週のホンダLPGAタイランドに続き上田桃子、宮里美香は参戦するが、昨季大会でウェブに次ぐ単独2位に入った有村智恵は故障で出場しない。