ヤニ・ツェン（台）が昨年同様のロケットスタートを目指して、米女子ツアー第2戦のホンダLPGAタイランド（現地時間16?19日／タイ、サイアムCC）に挑む。

　昨年大会ではミッシェル・ウィー（米）に5打差をつける圧勝で、ライバルたちを驚愕させたツェン。その勢いに乗って、ウェグマンズLPGA選手権、全英リコー女子オープンとメジャーで2勝。史上最年少でのメジャー5勝という金字塔を打ち立て、群雄割拠だったツアーから大きく飛躍した。だが、新しいシーズンを迎えても謙虚さは変わらない。「いろいろなことを考えすぎず、エンジョイしたい」と口にして、再び一試合一試合に集中する心構えは崩していない。それだけに、周囲にとっては挑戦しがいのある女王となっている。

　一方、ツアーでの生活とスタンフォード大の学生としての毎日をエンジョイしているウィーも、2位に終わった昨年のリベンジを誓っている。

「学校で友達とゴルフをすることもある。テニスボールをゴルフクラブで打ったりして…学校のバスケットボールの試合を見に行くことも楽しい」とツアー一色の生活ではなく、遊びにも勉強にも多忙な大学生らしい日々を笑顔で打ち明けた。

　今大会の予選ラウンドはロレックスランキング（女子世界ランキング）2位のスーザン・ピーターセン（ノルウェー）と2人でのプレー。試合が始まれば、大学生ではなくツアープロの顔になれるのがウィーの強さだけに、その姿を見守りたい。

　日本勢は2010年大会覇者の宮里藍を筆頭に、上田桃子、宮里美香、諸見里しのぶが出場。開幕2連勝を果たした一昨年同様の活躍を目指す宮里と、さらにそれに続くべく全員が大暴れを目論んでいる。